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【 浅草の寅 2 】

――そして朝になった。

「リッチなモーニングを食べに行こう」

おいらたちは、隅田川沿いにある寿司屋へ直行――。
ゴミ箱の中には魚のアラやにぎり鮨も混じっているのだ。

「ここのネタは新鮮で旨いぜぇ!」

ゴミ箱の中から、にぎり鮨を探し出して、

「ほれっ! これが日本の寿司だ」
「キャッ! 辛い」

ひと口食べて、キャロルが叫んだ。

「わさびは猫には無理! あははっ」

仲よくゴミ箱をあさっていると、上空から黒い翼が飛んできた。

「おーい! 浅草の寅」

「おおっ、カラスのカン太郎か?」

黒い翼は、ゆっくりと降下すると、近くの街路樹に止まった。

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「よっ! 久しぶりじゃねぇーか?」

「わしも『カン太郎』一家を若いモンに譲って、
今は気ままな、はぐれカラス暮らしよ」

カラスのカン太郎とは祖父さんの代から付き合いのあるカラスだ。
一時は猫とカラスが餌場を巡って、熾烈な戦いの日々だったが
シマを分け合うことで、両者は和解して仲よくなったのだ。

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「最近、悪い噂を耳にしたんで伝えにきたんだ」

「な、なんだ!?」

「隣町の『両国のタマ』 一家があっちこっちの
餌場を荒らしてはシマを広げようとしてやがる」

「あの野郎……なんてアコギな奴だ」

「奇襲を掛けて、そのシマのボス猫たちを倒しているらしい」
「そっか、そりゃあ油断できねぇーな」

「おめぇも用心するんだぜぇ」

「ありがとよ!」

カァーとひと鳴きして、カン太郎は大空へ飛び立っていった。
その話を聞いて、おいらはシマのことが心配になった。
アコギな両国のタマのことだから……
きっと、ケンカをふっかけてくるに違いない。

「どうしたの?」

キャロルが心配そうに、おいらの顔を覗き込んだ。

チッ!
なんてきれいな青い瞳なんだ。
おいらは訳もなく、テレてしまったぜぇー。

「次は浅草で評判のスイーツの店に行こう!」

「Oh! スイーツ大好き♪」


喜ぶキャロルを連れて、おいらはケーキ屋の裏口に行く。

ゴミ箱を開けると、形が悪くて棄てられたケーキが
ごっそり入っていた。
生クリームたっぷり、こいつは一度舐めたら
やみつきになる美味しさだ!

「キャロルいくぜぇー」

おいらはケーキを勢いよく放り投げた。

「てめぇー! 何しやがる!?」

驚いたことに、そこには頭に生クリームを乗せた
両国のタマが居て、凄い剣幕で吠えた!

おいらの投げたケーキが当たったようだ。

生クリームまみれのタマ公を見て、
思わず噴き出しちまったぜぇー。

「チクショー! この野郎!!」

隣のシマの親分両国のタマが、
子分たちを引き連れて、おいらのシマに入ってきやがった。

これがカン太郎が言ってた奇襲作戦か!?

カンカンに怒っているタマの頭の生クリームを
子分たちが必死でペロペロ舐めている。
その滑稽さに、おいらは腹を抱えて笑った。

「やい、やい! 寅!!
この餌場はうちのシマだぜぇー」


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その言葉においらはカチンときた!

「てやんでぃ! 
ここは三代前から『浅草の寅』一家のものだ!」

「ガタガタぬかすんじゃねぇ!」

「シマから出て行け!」

猫の縄張り争いは熾烈なのだ。

「許さねぇ!」


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強烈な猫パンチをタマにお見舞いした。

「あいた! てめぇーやりやがったなぁ!」

タマの子分たちがグルリと取り囲んだ。
キャロルは脅えて、おいらにギュッとしがみつく。

ヤバい! ヤバイ!!
 タマの子分は、ざっと20匹はいるだろうか?
多勢に無勢……この猫たちを相手においら一匹で戦うのは不利だ。

「寅! ずいぶんと別嬪を連れてるじゃねーか?
その娘はうちのシマで預からせて貰おうか!」

下司な目でキャロルをジロジロ見てやがる。

こんな野郎に指一本触れさせない!
キャロルはおいらが守るんだ。

「野郎ども! 寅の奴をタタんでしまえ――!!」

いっせいに子分たちがおいらを襲ってきた!
クッソー、卑怯者めぇー! 負けるもんかっ! 
おいらは浅草の寅でいぇ!!

カァ―――ッ! カァ―――ッ!

突然、空から黒い一団が舞い降りた。
それは、カラスのカン太郎とその一家だった。

「浅草の寅! 『カン太郎』一家が助太刀(すけたち)するぜ!!」

カラスのたちの援軍に『両国のタマ』一家はタジタジだ。
上空から襲ってくるカラスに突かれて、
子分たちはテンデンバラバラに逃げ惑う。

そこへ、一家の知らせで
三毛猫の三吉はじめ『浅草の寅』一家が大勢集まってきたぜ。


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浅草中に響き渡る、猫とカラスを交えた
『浅草の寅』一家と『両国のタマ』一家の大乱闘となった。

朝から騒がしい猫たちの喧嘩に近所の住民が出てきた。
野次馬たちも集まって、観光客たちも大勢見ていたが、
その中にキャロルと同じ青い目 の女の子がいた。

「Carol!」

その声に、一目散に飛んで行った。

女の子に腕に抱かれてキャロルは嬉しそうだった。
どうやら、キャロルの飼い主が見つかったようだ。


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そのまま抱きかかえられて車に乗せられてしまった。

発車の間際、おいらに向かってキャロルが何か叫んでいた。

……だが、
その声は聴こえない――あっけない別れだった。

キャロル……

おいらは走り去る車の後ろ姿をいつまでも見送っていた。

ああ~、なぜか脱力しちまった。

なんだろう?
この心の中に吹く風は……?

茫然と立ち尽くすおいらを見て、

「親分、大丈夫ですかい?」

三毛猫の三吉が心配そうに訊いた。

こいつは勘のいい奴だから……
きっと、おいらの心が読めるのだろう。

てやんでぃ! 
おいらは浅草の寅だぜぇ。
泣いてなんかいねぇーぞ!

「おめぇーら、いくぜー!」

威勢よく子分たちに声を掛けた。

三代前から引き継いだ、このシマは死守した
おいらたち『浅草の寅』一家の大勝利だ!

カラスの『カン太郎』一家に礼を言うと、
子分たちを引き連れて、浅草の寅は元気一杯に歩きだした。



ところで……
猫カフェ『にゃんこの館』の
スタッフさんの身内のにゃんこって分かりますか?

じつは、三毛猫の三吉はフロアマネージャーの
ミーコさんのお父さんだったんです。

利口なのは、この三吉父さんの遺伝だったのね♪

(ω゚∀^ω)ニャンニャーン♪


― おしまい ―
>


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猫カフェのイラストは友人のpokaさんに描いていただきました。
猫の加工写真もpokaさんです(*´∀人)ァリガト♪

他、にゃんこの写真は友人と知人と、このサイトからお借りしています。
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猫カフェ「あまえんぼう」で撮影した写真を使っています(了承済み)
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創作小説・詩

# by utakatarennka | 2018-01-20 14:50 | メルヘン
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【 浅草の寅 1 】

このお話は
猫カフェ『にゃんこの館』の番外編です。
実はにゃんこの館のスタッフさんの
身内のにゃんこが活躍します。

あくまでたぶんですが……



てやんでぃ! 

おいらは三代続いた
浅草生まれの野良猫だぜぃ!

『浅草の寅』と言えば、
この辺りでは知らない者はいねぇー。

爺さんの代から、
浅草寺から花やしきにかけては
おいらの縄張りだ。


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今日も子分をひき連れて、
シマの見回りに出掛けるぜぃ!

おんや? 

雷門の下に見慣れない猫がいるぞ。

「やいやい! 
てめぇ、どこのシマのもんだぁ?」

子分A・黒猫のタツがいきなり脅しをかけた。

「あっ! ゴメンなさい。私、迷子なの」

見れば、真っ白なロン毛で青い目をした女の子だった。

「よぉ! ねぇーちゃん、どこから来たんだ?」

子分B・ブン太がにゃん相の悪い顔で訊いた。

「わ、わたし……カルフォルニアから来ました」


『かるふぉるにあ~?』


おいらたちは聴き慣れない言葉に素っ頓狂な声を上げた。

「なんでまた、そんな異国の猫が
浅草をウロウロしてるんだぁ?」

おいらが訊くと、


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「私、キャロルって言います。
飼い主と一緒に日本に来ました。
東京のブリーダーの家にホームスティするの」

「イヤで逃げてきたのか?」

「違います、違います!
車の中で飼い主の膝の上にいたけど……
退屈して、ドアが開いた時に飛び出しちゃったんです。
すぐ戻るつもりだったのに、
犬に吠えられてビックリして駆けだしたら、
帰る場所が分からなくなってしまったの」

そう言って女の子はシクシク泣きだした。

おいらは江戸っ子でぃ!
困ってる子を見たら放っては置けない性分だぜ。

「泣くなっ! おいらたちがお前の飼い主探してやるさ」

その言葉にキャロルの顔が、パッと明るくなった。

「ありがとう!」


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「まずは目撃情報ってもんが大事なんだ!」

子分C・三毛猫の三吉が言う。

こいつは学習塾に飼われている半野良猫で、
『浅草の寅』一家では、一番頭がイイにゃんこなのだ。

「どうすればいいんだ?」

「彼女は真っ白できれいだから、
浅草界隈を歩くと当前目立つ。
それで探している飼い主にキャロルを、
見たという情報が届きやすい」

「じゃあ、キャロルを連れて歩き回ればいいんだな?」

「そいういことです」

「なら、簡単だ! よーし行くぞぉー!!」


おいらたち『浅草の寅』一家の猫たちは、
わざと目立つように浅草寺の境内や花やしきを練り歩いた。
キャロルも初めて見る浅草の風景に興奮気味だった。

野良猫たちに交じって歩く、
きれいな猫を観光客たちは不思議そうに見ている。

「さすがに目立ってるぜぃ!」
「恥かしいわ」
「なんで、キャロルの耳は捻じれてるんだ?」

気になっていたことを訊いた。

「私、アメリカンカールって種類の猫なのよ」

キャロルの説明によると、
アメリカンカールという猫は生まれつき
耳が外向きにカールしているらしい。

人間が新種の猫を創るって話を聞いて
おいらは驚いたぜぇー。


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「キャロル腹空かないか?」

「ええ……空いてる」

「よっしゃ!
 おいらの取って置きの
穴場に連れて行ってやるぜぃ」


キャロルを連れて、商店街の外れにある
「もんじゃ焼き」の店に行った。

入口の前でニャーニャー鳴いていると、
おばあさんが出てきて、
削り節のかかったご飯をくれた。

「おやまあ、寅ちゃん。
ずいぶんシャンな子を連れてるじゃないか」

おばあさんはキャロルの分の
ご飯も用意してくれた。

――なのにキャロルは嗅ぐだけで
食べようとしない。

「どした?」

「これなぁに?」
「猫まんまといって日本古来の猫のご飯だぜぃ」

「この白い粒はなぁに?」
「米といって日本人の主食だ」

おそるおそる……
キャロルは猫まんまを食べた。

「Oh! Delicious」

ひと口食べて気に入ったみたいだ。


浅草の町を歩き疲れて
陽が暮れて夜風が冷たくなってきた。

「ねぐらは空き地に捨ててある
トロ箱の中にするか」

「トロ箱?」

「魚が入ってた箱だけど温かいんだ」

「カルフォルニアは一年中暖かいのよ」
「へぇー、そいつは羨ましいぜぇ」

「野良猫たちも自由に暮らしてるわ」

「日本には四季ってもんがあって、
冬は雪が降って野良猫には厳しい季節だぜぇ」

「雪? Snow? Oh!  Fantastic」

時々、異国の言葉が混じるキャロルだったが、
カルフォルニアという町がどんな場所なのか
想像もつかない浅草生まれの寅だった。


おんや?

空き地の発泡スチロールの箱には先客が居るようだ。
白い尻尾がのぞいている。

「リリー姐さん、お久しぶり」

「おや、寅ちゃんかい?」


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白猫のリリーは浅草のストリップ劇場の
踊り子が飼っていた猫だった。
だが、シャブ(覚醒剤)を打ち過ぎて
飼い主が死んだせいで、リリーは野良猫になってしまった。

けれど浅草一の美猫リリーを飼いたがっている人間も多い。
だが、最初の飼い主に『操(みさお)』を立てて、
二度と飼い猫にはならなかった。

「ずいぶん別嬪(べっぴん)さんを連れてるじゃないか。
その子はあたいらとは世界が違うよ」

「そんなんじゃない! 
迷子だから面倒みてやってるだけだい」

「そうかい、だったらいいけどさ……」

キャロルの方をチラリと見て、
リリーは意味深な笑みを浮かべた。

「おや、ここをねぐらに来たのかい? 
だったら、あたしゃ他所(よそ)へ行くよ」

「とんでもない! あっしらが退散します」
「いいよ、いいよ。ここは若い者に譲るさ」

そう言って、りりーは去って行った。


 リリー姐さんの気配りで、
反ってバツが悪くなった、おいら……。

「キャロルはここで寝るんだ。じゃあな」

素っ気なくいい、行こうとすると、

「待って! 独りにしないで、心細いわ」

潤んだ青い瞳でキャロルが見つめるから、
おいらのハートがキュンと鳴った。

「仕方ないなぁ……
おいらの蚤が移っても知らないぜぇー」

キャロルのふさふさの毛に包まれておいらは眠った。

なぜか仔猫の時に別れたおっかさんの夢をみたら、
ガキみたいに素直な気持ちになれた。




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創作小説・詩

# by utakatarennka | 2018-01-19 13:35 | メルヘン
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【 ギャングにゃんこ 2 】

さて、話は戻って――。

そんなことがあってから、
猫カフェ『にゃんこの館』のスタッフたちは
サイトーを避けるようになりました。

イワンはサイトーを見かけたら
こそこそ隠れるようになり、
 クーは恐怖で固まってしまいます。

あの気の強い蘭子でさえ側に寄りません。

だけど、サイトーは
まったく意に介さずマイペースです。
けれど、にゃんこスタッフたちには……
ストレスの日々でした――。


そんな――ある日の午後のことです。

猫カフェ『にゃんこの館』では
お客さまの入店もなく暇でした。
にゃんこたちも昼寝をしたりして
ノンビリと過ごしていました。

オーナーの美耶さんも
お店を開けたままで、来客があれば
呼び鈴を鳴らして貰うようにして、
3階の自室に戻っていました。

お店の中はにゃんこたちだけ――。


そこに思わぬ闖入者がありました。

こっそり扉を開けて、
お店に誰もいないことを確かめてから、
勝手に中に入ってきたのです。

小学校5年生くらい、やんちゃそうな男の子が一人――。

『うわっ! 猫がいっぱいいるぞぉー』

その子は土足のままで店内を歩き回り、
カゴの中で寝ていたにゃんこの
カゴをひっくり返したり、猫タワーを揺らしたり、
嫌がるにゃんこを無理やりダッコしようとします。


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猫たちにとっては、迷惑なイタズラっ子です!

※ 猫カフェでは履物を脱いで、スリッパなどに履き替えます。


『おっ! ちっこい猫がいる』

猫カフェ『にゃんこの館』のアイドル
3匹の天使の仔猫たちを見つけたようです。

『メッチャかわいいなぁ~♪』

そう言うと、
仔猫たちを次々と掴んで、カゴに放り込みました。

いち早く、気が付いた蘭子が、

「あんた、なにすんのよ!」

と、その少年に飛びつきました。

「チビたちを放せ!」

続いて、にゃん太も飛びつきました。

けれど、2匹とも少年にはらわれて
壁に投げつけられてしまったのです。

仲間たちが危ない!
 
いつも紳士なスコティッシュの
バロンまでフゥーと威嚇のポーズをします。

ミーコはダッシュッで3階に居る
オーナーの美弥さんを呼びに行きました。

仔猫たちをカゴに入れて、
少年は連れ去ろうとしています。

「猫泥棒よ―――!!」

みんなで仲間を守るために
必死で叫びました。

カゴの中で仔猫たちも
「ミューミュー」
鳴いて、助けを求めています。

その時です!

少年の頭をめがけて、棚の上から
サイトーが飛びついてきました。


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その重さにバランスを
崩して少年は前のめりになって
スッテンコロリと転んだ。

ひっくり返ったカゴから
飛び出した仔猫たちを
ハルカとマリリンが
小さな隙間に隠しました。

床に倒れている少年の顔に
サイトーはおうふく猫パンチを
お見舞いします。

「アタタタタッ―――!!」

サイトーの猫パンチは
まさに『北斗の拳』並みの破壊力だ!

「son of a bitch!」

おっと!
これはとっても汚い言葉です。

ギャング猫語で
男に対して、『ばかやろう!』とか
『クソ野郎!』とか『クズ男!』
って言う時に使います。(良い子はマネをしないでね)

もちろん、『にゃんこの館』のスタッフたちは
良い子なので、こんな言葉は知りません。

3階から美弥さんが
駆け付けた時には少年は
ほっぺたを真っ赤に腫らして
ワーワー泣いていました。

その側で
鼻息も荒くサイトーが
ふんずり反って座っていたのです。

こんな事件があってから、
美弥さんは、にゃんこの館を開ける時には
代わりのアルバイトを雇うことにしました。
近所に住むいとこで
高校生の沙菜(さな)ちゃんです。

明るく元気な沙菜(さな)ちゃんは大の動物好き!
将来は獣医さんを目指して勉強も頑張っています。
そして猫カフェ『にゃんこの館』の
猫スタッフたちの評判も上々です。


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さて、この事件で、
猫カフェ『にゃんこの館』の仲間たちの
“ 絆” が強くなりましたが、
それよりも嬉しいことは……。

サイトーが『にゃんこの館』の
みんなに受け入れられて仲間になったことです。
特に仔猫たちはすっかりサイトーが気に入って
側から離れません。

「サイトーおじちゃーん」

仔猫たちからすり寄ってきて
サイトーの背中に乗ったり、
じゃれたりして、遊んでいます。

いかついサイトーですが、
実は可愛いものが大好きで
仔猫たちのことが気になって
いつも見ていたのです。
仔猫たちと仲良しになれて
サイトーはとても幸せそうです。

そして、
猫カフェ『にゃんこの館』に
最強のボディーガードができました。
ギャング猫サイトーさえいれば
にゃんこたちのセキュリティーは万全ですね。

安全で楽しい
猫カフェ『にゃんこの館』へ

どうぞ遊びにきてください。

(ω゚∀^ω)ニャンニャーン♪




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# by utakatarennka | 2018-01-16 14:07 | メルヘン