須川邦彦 「無人島に生きる十六人」
最近は創作することばかりに腐心して
本も読まず、読書の楽しさを忘れてしまっていた。
面白い物語を書くためには、
私自身が読者の視点に戻るべきだと考え
『読書日誌』を付けようと思い立った次第です。
■ 著者名 ■
『無人島に生きる十六人』
■ 著者 ■
須川邦彦
■ 出版社 ■
新潮文庫
■ ジャンル ■
冒険小説 (実話)
■ あらすじ ■
明治31年、帆船・龍睡丸(りゅうすいまる)は太平洋上で座礁して無人島に流れ着いた。
16人の乗組員たちがちっちゃな珊瑚礁の島で、助け合い、日々工夫しながら、動物たちとの交流など
希望を失わず、無人島で生き抜いて、再び、全員で祖国日本の土を踏むまでの感動の冒険実話。
■ 感想 ■
明治時代の海の男たちの規律ある上下関係と不屈の精神力に感心させられた。
どんな時にも希望を失わず、前向きで、無駄のなく、アイデアに溢れたライフスタイル。
悲壮感のない、愉快な彼らの無人島暮らしにはちょっと憧れてしまう。
古き良き時代の日本人の魂を感じさせる感動の物語でした。
無人島に持っていったら、きっと役に立つ本だと思う。
■ 参考になったこと ■
龍涎香(りゅうぜんこう)という大きなクラゲのようなかたまりが、
まっこう鯨の体内から出るもので香水の原料となることを知った。
無人島暮らしの約束で、
一つ、島で手にはいるもので、くらして行く。
二つ、できない相談をいわないこと。
三つ、規則正しい生活をすること。
四つ、愉快な生活を心がけること。
この四つの約束はさすがだと思った。
■ 評価 ■
★★★☆☆
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