吉村昭 「羆嵐」
最近は創作することばかりに腐心して
本も読まず、読書の楽しさを忘れてしまっていた。
面白い物語を書くためには、
私自身が読者の視点に戻るべきだと考え
『読書日誌』を付けようと思い立った次第です。
■ 著者名 ■
『羆嵐』
■ 著者 ■
吉村昭
■ 出版社 ■
新潮文庫
■ ジャンル ■
小説(ドキュメンタリー)
■ あらすじ ■
北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻き込んだ一頭の羆(ひぐま)の出現!
獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起こった。
冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害したのである。
鮮血に染まる雪、羆を潜める闇、人骨を齧る不気味な音……。
自然の脅威の前で、なす術のない人間たちと、ただ一人沈着に羆と対決する
老練な猟師の姿を浮き彫りにする、ドキュメンタリー長編。
■ 感想 ■
大正四年十二月九日、「獣害史上最大の惨劇、苫前羆事件」を元に書いた、
ドキュメンタリー風の小説である。
事実に基づいた話だけにリアリティーがあり、羆という野生動物の凶暴な怖ろしさと
自然界では人間がいかに弱い生き物で、無力なものかよく理解できた。
■ 参考になったこと ■
ヒグマの習性などがよく分かった。
■ 評価 ■
★★★☆☆
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