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カテゴリ:詩集 心の中のかくれんぼう( 33 )

優しさ

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 【 優しさ 】

『 優しさ 』って なんだろう?
わたしには ほんとうの優しさが足りない
いつも 優しい振りをしているだけ

『 タフでなければ生きてはいけない。
優しくなければ生きる資格がない。 』
そう書いた小説を むかし読んだことがある

だけど 心の弱いわたしは
いつも誰かに 優しさをねだっている
貰えないと 赤子のように泣いて拗ねた

『 優しさ 』は 口にしないと伝わらない
『 大丈夫 』 『 安心して 』 『 傍にいるよ 』
そんな言葉で 凍った心が溶かされていく

『 プライドは自分を守るために
 相手を切り捨てる冷たい心   』
何故か そんな言葉が頭の中をよぎった

自分に拘っていては 優しくなんか出来ない
プライドを捨てて 相手を受け入れようとする
心の広さが ほんとうの優しさかも知れない

心が傷ついても 静かに微笑んでいる
そんな優しい人に わたしも成れるかな?



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2013-05-10 05:41 | 詩集 心の中のかくれんぼう

流星群

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写真は無料フリー写真素材[ 足成 ] 様よりお借りしました。http://www.ashinari.com/


 
 【 流星群 】

今宵は 天空の星々の祭典
光年の彼方で 流星たちは 
煌く矢となり 地上に降り注ぐ

宇宙は あまりにも無限で 
人類の知己では 推し量れない
その神秘を 解き明かしたい

いつかあの星が いつかあの星が
わたしたちの掌に 堕ちてくる日が
きっとくると願って 信じて……

今日も 星空を見上げる



   *☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*

昨夜から、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が
13日夜から14日朝にかけてピークを迎えるらしい。
今年は月明かりがなく、条件は最良ということで、
1時間に20~30個の流れ星が観れるということだ。

私は1つだけ観れました(たぶん)
あっ! 流れ星か!?
と、思った瞬間に落ちて消えたので
ハッキリ確認できなかったけどσ( ̄、 ̄=)ンート…?


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写真は[【1920×1080】 クールで かっこいい壁紙 900+ 【フルHD】] 様よりお借りしました。http://matome.naver.jp/odai/2133583394265151801?page=2


   創作小説・詩
by utakatarennka | 2012-12-14 07:57 | 詩集 心の中のかくれんぼう

孤高の花

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 【 孤高の花 】

誰にも触れられない場所に
花が咲いていた

切り立った崖の中腹
そこには
誰も登って来れない
誰も降りて行けない

そんな場所に独りぼっちで
花は気高く咲いていた

小鳥の囀りに耳を傾け
そよ風が頬を撫でていく
瞑想の空間がある
花は孤独を愛していた

それなのに
静かな日常が突然奪われた
乱暴な疾風が吹き荒れて
花びらを散らし
全てをむしり取っていった

切り立った崖の中腹
そこには
花は咲いていない
花のことを誰も知らない

たとえ形がなくなっても
『信念』と言う根が残っている限り
来年もきっと
あの花は
この場所で咲いているだろう



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2012-06-11 08:38 | 詩集 心の中のかくれんぼう

切子硝子

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 【 切子硝子 】

窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園

だってわたしは
凡庸な人でしかない

透明の硝子は
見る角度で
その色や輝きも違ってくる
光のカレドスコープ
見れない局面が
まだまだありそうだ

限界はどこまでなんて
考えるのは止めておこう

地面に落とせば
美しい硝子細工も
一瞬にして 粉々に飛び散ってしまう
小さな破片は凶器となって
壊したモノに抗議する

この指から流れる血は
冒涜者への怒り

光を集めるほどの才能もない
壊れるほどの脆さもない
それでも輝くモノに憧れて
頭の中の光たちを
キーボードに打ち込む
哀しいほどに愚劣な人間

いつか いつか
完璧な図形を描きたい

そこから輝くモノが
溢れだすことを信じながら
ポチポチと……
不器用な指が流れていく



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2012-05-28 11:36 | 詩集 心の中のかくれんぼう

想像の芽

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 【 想像の芽 】

小さい頃 私は
イチゴは木になるものだと思っていた
あの赤い実はサクランボのように
枝にたわわに実っていて 
それを食べるのだと信じていた

それが
子ども会でイチゴ狩りに行ったら
広いビニールハウスの中で
イチゴは地べたから
にょきにょきと生えていた
ああ なんてこと……
想像していた 『イチゴの木』 とは
ぜんぜん違っていたから
私のイチゴへのロマンは
すっかり打ち消されてしまった

 
     *

こし餡に白い薄皮で
ところどころが斑(まだら)に透けている
饅頭のことを私の家では
「やぶれ饅頭」と呼んでいた

ある日「やぶれ饅頭」を買って来てと
母にお使いを頼まれて
いつもの調子で和菓子屋の店先
「やぶれ饅頭をください」と言ったら
お店のおばさんに笑われた

奥からわざわざ店主を呼んできて
もういっかい言ってみてとおばさんが
「やぶれ饅頭を……」私が言うと
ふたりして大笑いされた
それは「田舎饅頭」というのだと
お店の人が教えてくれた

恥かしい思いをして
無理やり名前を押し付けられた
「やぶれ饅頭」ではない
「田舎饅頭」は私の知っている
饅頭とはもう違っていた

だから
今でも私の心の中では
「田舎饅頭」ではなく
「やぶれ饅頭」のまんまで
絶対に訂正はしないつもりなのだ

     *

クリスマス前夜
枕もとに靴下を置いて私は眠った
朝起きて見たら
いつも靴下の中は空っぽだった

母に訊いてみた
「どうして、うちにはサンタが来ないの?」
「貧乏だからプレゼントなんか買えないよ」
内職の仕事をしながらそう言った
やっぱりそうか……
その言葉に心の中でグシャリと何かが潰れた

今にして思えば
もっと優しい嘘をついて欲しかった

     *

よく大人は子どもの間違いを正そうとする
知識というハンマーで夢や想像を叩き潰そうとする
正しい知識を与えることが夢や想像よりも
重要だと思っているからだろう

だけど……
そんな決めつけで 『想像の芽』 を摘まれたら
もう二度とその芽は育たなくなってしまう 
子どもたちのちっぽけな間違いは
どうか見逃して欲しい

 ――正しいことが必ずしも正解とは限らない

子どもの間違いには真実にはない
柔らかな夢を含んでいるから
どうかその芽を摘まないでください

  

   創作小説・詩
by utakatarennka | 2012-05-11 12:29 | 詩集 心の中のかくれんぼう

おかあさん

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 【 おかあさん 】

車椅子を押して 母を病院に連れて行く
今年 脳梗塞で倒れた母は
歩行が不自由になってしまった

そして 記憶も曖昧になってきた
聞いたことをすぐ忘れる しゃべらなくなって
一日中 朦朧と過ごしている時間が多い

病院に着いて 手袋を外して触ると
麻痺のある母の指は 氷のように冷たい
両手で挟んで 何度もさすって温めてあげる

母をリハビリルームへ連れて行く
先生に言われるままに 手を挙げたり下げたり
まるで お遊戯する子どもみたいで可愛い

もう 子どもに戻ってしまうんだね
昔 あんなに負けず嫌いで キツイ人だったのに
まるで 天使のように微笑んでいる

いずれ すべての記憶を消し去って
真っ白な 無垢の魂になって
あなたはひとりで旅立ってしまうんだろう

小さい頃 いらない子と言われた
わたしが 一番好きだったのかも知れない
無邪気なその姿を見ていると 目頭が熱くなった

たとえ記憶が消えても あなたが居たから
わたしが ここに存在するんだよ
『 おかあさん 』 ありがとう ありがとう……



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2012-05-10 07:05 | 詩集 心の中のかくれんぼう

母の日

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 【 母の日 】

車椅子の母の髪をカットした
チョキチョキ ハサミで切りそろえる
黒い髪より 白髪の方が多くなったね

わたしは 母が年を取って授かった
上には 年の離れた兄弟たちがいて
望まれないまま この世に生まれた

子供の頃 母はわたしに無関心だった
参観日のとき ひとり年取った母が
同級生に恥ずかしかった

年頃になったら 母の生き方に否定的で
母みたいな 人生だけは送りたくないと
深く心に誓っていた

なのに つまらない男に恋をして
苦しい生活していたら 『他の兄弟に内緒だよ』
ヘソクリから母が 毎月仕送りしてくれた

ずっと母に 愛されていないと思っていた
本当は愛してくれていたのに……
気づかなかったのは わたしの方だった

ゴメンね お母さん……
恩返ししたいから 神さまお願いです
もう少しだけ この人の娘で居させてください

お母さん 本当にありがとう



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2012-05-10 06:56 | 詩集 心の中のかくれんぼう

Let's Try

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 【 Let's Try 】

ねぇ 深呼吸したら 風の色が変わったよ
眠っていた サナギが目覚め始めた 
わたしを揺り動かす うねるような焦燥感

何か 新しいモノを求めて 『 Let's Try 』
ここには もう留まってはいられない
広げた地図をたたんだら 旅立ちの準備

あのね あなたがそっと教えてくれた
秘密の暗号 今も心の中で解いているよ
優しかったあの人 ずっと忘れないから

だから みんなにバイバイって手を振るよ
たんぽぽの綿毛たち 一緒に連れていって
小さな温もり抱きしめて わたし旅立つ

        『  求めよ、さらば与えられん。
           尋ねよ、さらば見出さん。
           門を叩け、さらば開かれん。 』

                  新訳聖書 「マタイによる福音書」より

主よ あなたの言葉を信じます!
わたしは その扉を何度も叩きます
何度でも 何度でも 『 Let's Try 』



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2012-05-07 08:32 | 詩集 心の中のかくれんぼう

静脈

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 【 静脈 】

過ぎさった苦しみを
時々 舌の先で転がして
ピリッと刺すような
痛みを味わう

血の味は嫌いじゃないんです

この痛みが
私の静脈を流れていく
悲しみが青い血管に滴る
やがて 痛みが全身を巡る



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2012-05-04 23:03 | 詩集 心の中のかくれんぼう

魔女狩り

 【 魔女狩り 】

あの女は魔女だと誰かが指差した

その瞬間から女は人ではなく
――魔女にされた

女は異端者だった
髪の色が違う 瞳の色が違う 肌の色が違う
みんなと女は違っていた 異形の者
人は自分と違う能力を持つものに
不信や畏怖の念を抱く
そして嫉妬や妬みなどの
禍々しい感情が頭をもたげてくる

あの女は魔女だ!
その言葉で仲間を集める
正義の証明のために多く賛同者が必要なのだ
あの女は魔女だ!
その言葉は憎しみを増幅させて
フラストレーションの捨て場となる

あの女を「排除」せねば……

魔女狩りと称する
集団ヒステリーの一団は
松明を手に持ち 眼をギラギラさせて
逃げる女を執拗に追い詰める

わたしは魔女じゃない!
あらぬ疑いに必死に弁明しようとするが
その叫びを誰も聴こうとはしない
「魔女」の刻印を捺された時から
その役を降りることが
女には絶対に許されないのだ

髪を掴んで地べたに這いつくばせる
罵詈雑言で女を卑しめる
彼らにはイデオロギーなんかもはやない!
ただの快楽殺人者なのだ
陰湿な憎悪のために
魔女をつくり 殺そうとする群れ

魔女裁判 有罪 焚刑!
有無を言わせず 
その躯に火を放つ
泣き叫ぶ女は
生きながらに焼き殺された

――Witch 
それは人の心がつくった妄想の産物

ヨーロッパの黒歴史
魔女狩りは15世紀から18世紀まで
全ヨーロッパで行われた
そして魔女の疑いで処刑された 
女たちは4万人にのぼると言われている

だが その中には
本物の魔女なんてひとりもいなかった
そう! 妄想という炎で
女たちは焼き殺されたのだ


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   創作小説・詩
by utakatarennka | 2012-05-04 22:16 | 詩集 心の中のかくれんぼう