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カテゴリ:詩集 Empty Sky( 9 )

少女愛

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   フリー画像素材 Free Images 1.0 by:(be·holder) 様よりお借りしました。http://www.gatag.net/


 【 少女愛 】

恋とか 愛とか分からないの
好きなのは お友だちとお母さん
そう言って 少女は長いまつげを伏せた
抱き寄せれば 髪から日向の匂いがした

何も知らない 無垢な魂
背中には 小さな天使の羽根があった
まだ 夢の世界で遊んでいたかった

そんな少女を汚い掌で汚さないで
その汚い脚で踏み荒らさないで
無理やり羽根をむしりとらないで

堅いつぼみを犯すのは止めて
少女の笑顔が恐怖に震えた 
苦痛に凍りついた 
涙で歪んだ空をみあげた

身体につけた傷は 小さくとも
心に背負った 傷は一生治らない
すみっこで泣くしかない 少女がいる

男たちよ!
それでも小さな少女を
性の捌け口にする気なの!?



   ※ 幼い少女への性的暴力に怒りと悲しみを込めて!

   創作小説・詩
   
by utakatarennka | 2013-07-22 05:38 | 詩集 Empty Sky

詩人の在りよう

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    以前に写真サイト(無料)で見つけて、お借りしている画像ですが詳細が分かりません。


 【 詩人の在りよう 】

詩は誰でも書こうと思えば書けます。
だけど、本物の詩を書きたいと思えば……
詩人は慢性的に不幸でなければいけません。
孤独で傷つきやすく、いつも飢えている。
そんな魂から詩が産まれます。
心から流れ出す血を嘗めて……
その味を言葉で表現するのが詩人なのです。
プライドが高いため、現実とのギャップに
いつも失望して自虐的になります。
「自分」という拘りが自分自身を常に苦しめます。
しょせん、無いものネダリの駄々っ子だから。
詩人は心の中の『 憎悪 』という野獣を飼っています
そいつは言葉を牙のように剥きだして
人に襲いかかります。


   創作小説・詩
by utakatarennka | 2013-07-07 15:56 | 詩集 Empty Sky

孤独死友の会

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  無料壁紙の総合サイト 壁紙Link http://www.wallpaperlink.com/


 【 孤独死友の会 】

ある時 独り暮らしの友人が
「孤独死友の会」を作るんだと
楽しそうに話していた
もし そんな会を作ったら
「孤独死できないじゃん!」
と笑ったことがある

寂しいと呟く人の
孤独の意味を考えるとき
独りだから孤独なのか
誰にも理解されないから孤独なのか
必要とされない人間だから孤独なのか
たぶん思いつく理由はこんなものだろう

だが しかし……
これらの中には本当の理由はない

孤独は他者によって与えられるものではなく
自分の都合もしくは自身が原因であることも多い
たとえば自我に拘り 他者との調和を無視して
干渉されることを嫌い 自分で壁を築き
繋がりをシャットアウトしてはいないか?
その結果 気づかない内に
孤立しているということもあるのだ
さらに不幸な場合には家族にも見捨てられる
実際 私の知り合いにはこのタイプが一番多い

孤独なのを人のせいにして
恨んだり拗ねたりしているのだ

孤独になりたくないのならば
自分をオープンにして他人を受け入れること
つまらないジョークでも愛想笑いをして
些細なことで怒ったりしないこと
配偶者の愚痴や癇癪にも動じないこと
常に不愉快なことでも我慢するしかないのだ
そうすれは円滑な人間関係が生まれて
仲間という輪に入ることができる

いいや! 自分らしく在りたい 
と望むならば孤独も已む無し

孤独は自分自身を育てる時間でもある
たとえば詩人は孤独だと感じるとき
心の中に湧きあがってくる数多の感情をある
そいつを捕まえてコトバに変換すれば
それは詩と呼ばれて 昇華される
詩人にとって孤独は相棒みたいなものだから

しょせん 生まれる時も死ぬ時にも
人は独りぼっちなのだから
孤独を怖れることなどない

「私は独りぼっちで寂しい!」
堪らなくなったら声に出せばよい それだけでよい
自分で「孤独人」と認めてしまえばいいのだ
大丈夫 もう孤独じゃないよ
世の中に「孤独人」はわんさか居るのだから
その輪の中に入っていけるじゃないか

おめでとう!
これで「孤独死友の会」が設立できる


   創作小説・詩
by utakatarennka | 2013-06-18 05:50 | 詩集 Empty Sky

詩人

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  写真は[VIP壁紙になろそうな画像]からお借りしました。


 【 詩人 】

いつも相反する感情がある

笑いながら泣いていた
泣きながら笑っている

幸せだけど不幸になりたい
不幸なのにとても満足している

不思議な感情の揺れが
わたしの創作の源だった

出来上がったプラモを壊して
バラバラの欠片を集めるように

心の空白感を埋めるために
言葉の粘土をひとり捏ねていた

渇いた心を潤すような わたし詩人


いつも『 意味 』を考えていた

生きる意味 愛する意味
孤独の意味 死んで逝く意味

何故だろう どうしてだろう
そこにどんな『 意味 』があるんだろう

在りもしない答えを探していた
そんな自分にいつも苛立っている

月の裏側から見える星なんて
本当はないんだってこと解っていた

だけど欲しいんだ 誰かに
わたしの存在の『 意味 』を解って欲しい

優しさばかりをねだる わたしは詩人



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2013-05-08 07:32 | 詩集 Empty Sky

屍の海

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写真はこのサイトからお借りしました。HD Wallpapers (High Definition) | 100% Quality HD Desktop Wallpapers http://www.hdwallpapers.in/#.US_aGEwvXcc.twitter …


 【 屍の海 】

空を見上げる
あなたの隣で
わたしは
深い海に沈んでいく

夢を語る
あなたの声を聴きながら
止めどなく
涙を流している

相容れない
対極の感情がある

二分化した心は
天秤の針のように
揺れて 揺れて……
あてどない

愛することで
人を傷つけてしまう
いつも そう

この掌は血まみれ
何度も 何度も……
屍をのり越えてきた

自虐のナイフで
切り刻んだ
わたしの躯を

二度と
浮き上がれないように
屍の海に投げ込んでしまえ



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2013-03-05 06:37 | 詩集 Empty Sky

oneself

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イラストはこちらのサイトからお借りしました。 HD Wallpapers (High Definition) | 100% Quality HD Desktop Wallpapers http://www.hdwallpapers.in/#.US_aGEwvXcc.twitter …


 【 oneself 】

有刺鉄線を張り巡らし 
囲いの中でわたしは 
小さなプライドを守っていた
感情に触れたモノには 
鉄の棘で傷つけた

人の言葉に耳を塞ぎ 
空想の世界で呼吸していた
小さな砦の中では
自分の声しか聴こえてこない
孤独な魂は震えていた

寂しさから縛ろうとした 
弱さからすがろうとした
そして……
振りまわし 優しいあの人を
疲れさせてしまった

道の途中に立ち止まり 
行くべき道に迷っている
『 自分なんかいらない 』 
そう呟いて ぬかるんだ道を 
一歩だけ前に進む……


   創作小説・詩
by utakatarennka | 2013-03-02 06:06 | 詩集 Empty Sky

ペルソナ

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 ヴェネツィアのカーニバルの写真、画像集【仮装・仮面舞踏会】http://matome.naver.jp/odai/2126533730508781401/2126535433210575403


一緒に生まれてきたはずなのに
生きていた痕跡が何ひとつ残っていない
私と同じ遺伝子を持つ 方割れ
誰の脳裏にも浮かぶことのない
母が亡くなった 今は……
私だけが知っている 彼女の存在
そのことを誰かに聞いて欲しい

小さい頃には知らなかった
少し大きくなった私に母が告げたこと
「おまえは双子で生まれたのよ
 実は一卵性双子の姉がいたが
 生後五十日で死んでしまった」
……という出生の秘密

――それは紛れもない事実だった

もし生きていれば
自分とまったく同じ顔を持つ人間が
この世にもう一人いたことになる
信じられない なんて不思議なことだろう
いろんな想像を廻らし 独り感慨に耽る

一卵性双子が生まれる確率は
1000の出産に対して4組だそうだ
うちの親にとって1000分の4の確率は
あまりラッキーではなかった
父は酒呑みで うちの家は貧乏だった
上に兄弟がたちがいて 私は末っ子
望まれてデキタ子ではないのだ

母は病院にも行かず 
自宅に産婆を呼んで出産をした
――逆子で双子の赤ん坊
それが私たち姉妹だった
難産の末 双子を産んだ母に
「もし ふたり育てるのが無理なら
 片方だけにお乳をあげなさい」
……産婆がそう言った

そして双子のひとりが
生後五十日でこの世を去った
その時 うちの親がどう思ったのかは
敢えて聞きたくもない!
亡くなった方割れには墓も戒名もない
ただ名前はちゃんと付つけていた
それで彼女の出生届けと死亡届けを
同時に役所に堤出したのだから……

しかし生まれて五十日しか経っていない
赤ん坊の名前にどんな意味がある
果たして 死んだのはどっち方だ?
双子の姉なのか? この私の方なのか?
母ですら よく分かっていないかも知れない
結論として それはどっちでも同じだから
私はいったい誰なんだろう?

不完全なシンメトリー
左右対称の片方を失ったから
私はアンバランスで歪になった
いつも深層に巣食う この孤独感は
きっと方割れを失ったせいなんだ
元はひとつの遺伝子だった私たち
へその緒は 今でも冥界にいる方割れと
繋がっているように思えてならない

ごめんなさい
私だけが生き残ってしまった!
こんな私は
一卵性双生児のなれの果て


――ペルソナを被って生きていく



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2012-04-17 20:25 | 詩集 Empty Sky

被害者妄想

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                イラスト素材屋「もずねこ」様よりお借りしました。
                http://mozneko.boo.jp/sozaiframe01.html


【 被害者妄想 】

生まれた時に いらない子と言われ
居場所が見つけられないまま
大人になった わたし

言いたいことも言えず
何かにびくびく怯えながら
隅っこでこそこそしている
そんな人間になった

自分以外の人が
みんな羨ましくて 羨ましくて
仕方がなかった
こんな自分が嫌いで 嫌いで
殺したいほど 嫌いだった

コンプレックスと自己嫌悪
自虐的でナルシスト
孤独と疎外感で
捻くれてしまった人間性

どうせ 騙される
どうせ 捨てられる
どうせ 失敗するんだ
誰の言葉も信じられない

嫌なことばかりに押し潰されて
世界の全てが悪意の牙を剥く
みんなは 被害者妄想だと言う
心が病んでいるんだろうか

こんな わたしでも……
死ぬ時には
『生まれてきた良かった』って
そんな風に言えるんかな?



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2011-11-20 18:15 | 詩集 Empty Sky

Empty Sky

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                  イラスト素材屋「もずねこ」様よりお借りしました。
                  http://mozneko.boo.jp/sozaiframe01.html


 【 Empty Sky 】

鉛色の空に佇む
影法師がひとつ
アスファルトに落ちる
希薄な空気を呼吸をして
吐く血痰

地べたを這う風に
ゆらゆらと揺らめいて
逃げ込める隙間を探している

瑕疵な魂は
誰にも祝福されない
愛情の意味も知らずに
ちっぽけな存在を隠すように
隅っこで生きてきた
息を殺して……

灰色の孤独が
骨に滲み込んで
神経組織を浸食していく
すべての視界を遮る

わたしには
何処にも居場所なんかない

心に出来た
大きな洞には
時おり風が抜けて
ヒューヒューと
悲しい声で共鳴するから

この空の広さも
降りそそぐ陽の光も
小鳥の囀りさえ
実感できないままで
老いていく…… 

わたしの瞳には

Empty Sky

うつろな空しか
映らない


もう死んでもいいですか?



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2011-11-20 18:12 | 詩集 Empty Sky