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スポーツ・熱中症を予防しよう! ①

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 ■ 熱中症の種類 ■

熱中症とは、暑い環境で生じる障害の総称で、次のような病型があります。
スポーツで主に問題となるのは熱疲労と熱射病です。

 熱失神
皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流が減少しておこるもので、めまい、失神などがみられます。
顔面そう白、呼吸回数の増加、唇のしびれなどもみられます。脈は速くて弱くなります。

 熱過労
大量の汗をかき、水分の補給が追いつかないと脱水がおこり、熱疲労の原因となります。
脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられます。

 熱けいれん
大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分濃度が低下した時に、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんがおこります。
暑熱環境下で長時間の運動をして大量の汗をかく時におこるもので、最近ではトライアスロンなどで報告されています。

 熱射病
体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。
意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)が特徴で、頭痛、吐き気、めまいなどの前駆症状やショック状態などもみられます。
また、全身臓器の血管がつまって、脳、心、肺、肝、腎などの全身の臓器障害を合併することが多く、死亡率も高くなります。

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 ■ 熱中症の応急処置 ■

熱中症では予防が大切です。
暑い時には熱中症の兆候に注意し、おかしい場合には早めに休むことです。
そして、万一の緊急事態に備え、救急処置を知っておきましょう。

熱失神・熱疲労、涼しい場所で水分補給
涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。
足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。
吐き気やおう吐などで水分補給ができない場合には病院に運び、点滴を受ける必要があります。

熱けいれん、生理食塩水を補給
生理食塩水(0.9%)を補給すれば通常は回復します。

熱射病、体を冷やしながら、一刻も早く病院へ
死の危険のある緊急事態です。
体を冷やしながら集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ必要があります。
いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、現場での処置が重要です。

熱射病が疑われる場合には、直ちに冷却処置を開始しなければなりません。
冷却は、皮膚を直接冷やすより、全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて扇ぐ方が、気化熱による熱放散を促進させるので効率がよくなります。
また、頸部、腋下(脇の下)、鼠径部(大腿部の付け根)などの大きい血管を直接冷やす方法も効果的です。

またとっさの場合、近くに十分な水が見つからない時の効果的な体の冷却法として、次のことを実行してください。
水筒の水、スポーツドリンク、清涼飲料水などを口に含み、患者の全身に霧状に吹きかけてください。
全身にまんべんなく吹きかけることにより、汗による気化熱の冷却と同じような効果をもたらします。
これらの液体は、冷たい必要はありません。
また熱射病では合併症に対して集中治療が必要ですので、このような冷却処置を行いながら、設備や治療スタッフが整った集中治療のできる病院に一刻も早く運ばなければなりません。

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 ■ 無理な運動はとっても危険 ■

熱中症の発生には気温、湿度、風速、輻射熱(直射日光など)が関係します。
これらを総合的に評価する指標がWBGT(湿球黒球温度)です。
同じ気温でも湿度が高いと危険性が高くなるので、注意が必要です。

また運動強度が強いほど熱の発生も多くなり、熱中症の危険性も高くなります。
暑い所で無理に運動しても効果は上がりません。
環境条件に応じた運動、休息、水分補給の計画が必要です。


 ■ 人口統計、新聞記事による熱中症の実態 ■

わが国における熱中症の発生は軍隊や労働現場で発生するとされていましたが、近年ではスポーツ活動中や日常生活時に発生しています。

厚生労働省の統計(人口動態統計)で1968年から2004年までの37年間で熱中症死亡件数は5,079件で、年平均では139件です。
1994年には589件、2001年には431件、2004年には449件と多発し、近年増加する傾向がみられます。

男女別の比較では全体で男性は女性の1.6倍の発生数ですが、年齢階級別で比較すると、0〜4歳、15〜19歳、30〜59歳および65歳以上の群で多くの熱中症の発生がみられます。
15〜19歳は男性が多く、女性の12.9倍であり、スポーツ活動中の熱中症の発生が考えられます。
また、30〜59歳は男性が女性の6.9倍で、労働場面での発生です。
65歳以上では男性1に対して女性が1.2倍で、労働やスポーツ中での事故だけでなく日常生活でも発生しています。
近年、高齢者のスポーツ活動が盛んになっていますので、熱中症予防にも十分な注意が必要です。


 ■ 運動種目別の熱中症発生件数 ■

新聞によって報道された運動種目別の熱中症発生件数を示しました。
1970年から2005年の36年間で315件の報道がありますが、運動種目は野球がもっとも多く、次いで登山、マラソン大会となっています。

また、それぞれの種目の中でランニング時の発生が多いことが特徴です。
屋外の種目だけでなく室内種目もあります。発生地域は東京が多いのですが、北海道、青森から沖縄まで全国各地に分布しています。
性別では男性が圧倒的に多く、中学生、高校生、大学生などの若年層が大半です。

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 ■ 夏の初めや合宿初日には要注意! ■

暑熱環境での体温調節能力には、暑さへのなれ(暑熱順化)が関係します。熱中症の事故は急に暑くなった時に多く発生しています。
夏の初めや合宿の第1日目には事故がおこりやすいので要注意です。
また、夏以外でも急に暑くなると熱中症が発生することがあります。
急に暑くなった時には運動を軽減し、暑さになれるまでの数日間は、軽い短時間の運動から徐々に増やしていくようにしましょう。


 ■ 体を暑さにならすには・・・ ■

それでは効率的に体を暑さにならすにはどのようにすれば良いのでしょうか。
2週間にわたって33〜35℃程度の実験室で、じっくりと汗をかくような運動を1〜2時間行った実験の結果によると、ほぼ4〜5日で約8割程度、夏の暑さにもなれてきます。
しかし、実際の運動現場では、環境条件や各個人のコンデションも異なるので、それぞれの状態に注意しつつ、暑さと運動に体をならしていくことが必要です。このときの注意点は次の5つ。


 ■ 5つの注意点 ■

 ① トレーニング期間の初めかたトップギヤ―に入れないこと。
   合宿の初めの2〜3日は、気温に十分注意を払い、環境温度が30℃をこえる場合には運動の継続時間を15分程度とし、
   運動の間に休憩時間をはさんで体温が上昇しすぎないようにする。

 ② 気温が高い時には運動量および運動の継続時間を調整する。
 ③ テレーニングは体力の低い人を基準にする。
 ④ 汗で失った水分と塩分を補う。
 ⑤ 体が暑さになれてくると汗の量が増えるので、水分と塩分をとる量も増やす。

写真は無料フリー写真素材[ 足成 ] 様よりお借りしました。
http://www.ashinari.com/

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by utakatarennka | 2013-07-18 06:43 | 健康