瀧羽麻子 「うさぎパン」
最近は創作することばかりに腐心して
本も読まず、読書の楽しさを忘れてしまっていた。
面白い物語を書くためには、
私自身が読者の視点に戻るべきだと考え
『読書日誌』を付けようと思い立った次第であります。
■ 著者名 ■
『うさぎパン』
■ 著者 ■
瀧羽麻子
■ 出版社 ■
幻冬舎文庫
■ ジャンル ■
小説
■ あらすじ ■
お嬢様学校育ちの優子は、高校生になって同級生の富田君と大好きなパン屋巡りを始める。
継母と暮らす優子と両親が離婚した富田君。二人はお互いへの淡い思い、家族への気持ちを深めていく。
そんなある日、優子の前に思いがけない女性が現れ……。
書き下ろし短編「はちみつ」も加えた、ささやかだけれど眩い青春の日々の物語。
■ 感想 ■
この「うさぎパン」と「はちみつ」には敵や悪人が登場しない。
みんな良い人たちで、人を恨んだり、憎んだりという感情表現がいっさいないのだ。
ある意味、これには驚かされた。それでも話は退屈せずテンポよく面白いから不思議だ。
作家のもつふわふわとした世界観に浸っていくと、平和な気分になって読後感がとっても爽やか。
ただ、やや不自然過ぎるかなあーと思うシュチュエーションでありますがね。
■ 参考になったこと ■
あまりストーリー性を考えずに、キャラクターだけで書いて行く話も有りかなと思った。
■ 評価 ■
★★★★☆
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