最悪離婚!?産後クライシスの原因や12の克服法まとめ ②
「産後クライシス」という言葉を聞いたことはありますか?
出産後に多くの女性が産後クライシスなることが明らかになり、「離婚の原因」になるなど深刻な問題としてメディアでも取り上げられています。
今や社会現象とまで言われるようになった産後クライシス…。好きな人の子供を出産して、なぜ離婚という悲しい結果になってしまうのでしょうか?
今回は、あなたがそんな悲しい結末を迎えないように、産後クライシスの意味や原因、乗り越える為の12の克服方法など徹底解説していきます。
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■ これで離婚は回避!産後クライシスの克服法12選まとめ
それでは、産後クライシスを乗り越え、離婚を回避するための克服法を12種類ご紹介します。
して欲しいことを言葉でしっかりと伝えること
これは産後のみならず、妊娠中も同様のことが言えますが、男性は「妊娠中の大変さ」「育児の苦労」「産後の身体の不調」のことなどに疎い生き物です。妻の立場からすると「そのくらい言わなくても分かるでしょ!」「察してよ!」と思うような事でも、夫の立場からすると「言葉にしてもらわないと分からない!」なのです。
女性がよくやってしまいがちなのは、
・ドアをバタンっと乱暴に閉める
・食器をガチャガチャと音を立てて洗う
など、イライラしていることを間接的に伝えようとすること。しかし男性は「なんか機嫌悪いな…」「そっとしておこう…」くらいにしか思っていないことが多いです。間接的なアピールは伝わらない可能性が高いので、思っていることや、して欲しいことを言葉で伝えましょう。
夫の頑張りを褒めるあげること
誰でも褒められると嬉しいもので、褒められることで「もっと頑張ろう」というモチベーションが湧いてきます。女性がよくやってしまいがちなのは、家事を手伝ってくれた夫に対して、「○○が全然ダメ」「▽▽はこうしないといけない」など、ダメ出ししてしまうこと。しかし、そんな事を言われた男性はどう思うでしょうか?「せっかく頑張ったのに…」「頑張り甲斐がないな…」と思うことでしょう。
ですので、何か言いたい事があっても、それは心に留めておいて、まずは頑張った事に対して褒めてあげましょう。褒めた上で、「○○はこうした方がもっと良いと思うよ。」など、優しくアドバイスするような形で伝えてあげるといいですね。
完璧を求めない!50点でOKと思うこと
近年「イクメン」という言葉が流行っていることから、夫の家事・育児に期待するママはとても多いです。ただ、多くの男性は家事・育児の実務能力は、女性よりも低いことが多いでしょう。
つい自分と同じレベル、またはメディアで取り上げられているイクメンのようなレベルを、旦那さんにも求めてしまいがちですが…、いきなりそのレベルの事をするのは無理があります。中途半端な家事・育児しかできなかったとしても、「まずは50点で合格!」と思うことが大切。そうすれば、夫の働きに対してストレスも感じないし、夫の関わろうとする気持ちに素直に感謝できるでしょう。
感謝の気持ちを持つこと
「海外の男性は育児に積極的」という話をよく聞きます。逆に日本人男性は「男が外で働き、女が家を守る」という考えが強く、育児に積極的でない傾向があります。でも、実は日本人の労働時間は【OECD26カ国で最も長時間労働】【フランスの2倍以上の長時間労働】というのをご存知ですか?
このように長時間、ストレスと戦いながら仕事を頑張っているのは、ひとえに「家族をしっかりと養う」という責任感があるからでしょう。そう考えたら、家事・育児に熱心に取り組んでくれなかったとしても、自然と感謝の念が湧いてくるのではないでしょうか。
(※長時間労働をしているのにも関わらず、夫婦共働きじゃないと生活できない家庭も多いですから、日本の政治にも問題があると思います。)
夫を他の人と比較しないこと
友人の旦那さんだったり、テレビで見たイクメンだったり、他の人と自分の夫を比較するのはやめましょう。逆の立場で、もし夫が、友人の奥さんとあなたを比較して、「あそこの奥さんは料理が上手い」「よく働くいい奥さんだ」とか思ってたらイヤですよね…。
初めから完璧なイクメンなんていません。妻の地道な教育の結果、自他ともに認めるイクメンに成長するのです。あなた自身が「立派なイクメンに育てる」という意識で接すれば、産後クライシスも避けられるのではないでしょうか。
産後クライシスを理解してもらうこと
出来れば出産前に「産後クライシスというものがある」という事を、夫に理解してもらいましょう。男性は理屈で説明した方が理解してくれやすいですから、上記で紹介したグラフやデータ、産後クライシスの8つの原因などを教えてあげと良いですね。事前に知っておくことで、夫側も心構えが出来ますし、家事・育児を積極的に手伝おうとする気持ちが芽生えるはずです。
自分の心身の変化を冷静に認識すること
産後クライシスの原因の項目でも説明したように、産後は「ホルモンバランスの変化」によって精神面でとても不安定になります。さらに出産の傷がまだ回復しきっておらず、そんな中で睡眠不足になりながら家事育児をしているわけです。簡単に言えば、産後の女性の心身はとても大変な状態にあるということ。
そんな状態ですから、夫に対してイライラしたり、怒りがこみ上げたりするのも当然のこと。必要以上にイライラを感じてしまう原因が、心身の大変さにあると認識しておけば夫に対する嫌悪感も薄れるのではないでしょうか。
日頃からコミュニケーションをとること
産後クライシスの原因はいろいろですが、育児に対する認識の違いなど、夫婦間のミスコミュニケーションによるところも大きいです。ですので、日頃からお互いのことをよく知るように、コミュニケーションをとるようにしたいですね。
また、妊娠中の頃から、初期症状やつわりなどで大変なことを理解してもらい、夫に関わってもらうクセをつけとくと良いでしょう。初期症状やつわりについては、次の記事などを見せてあげたら良いかもしれません。
出産前から少しずつ手伝ってもらうことで、赤ちゃんが生まれる頃には家事レベルが半人前になるし、父親になる自覚も早く芽生えやすいでしょう。お手伝いをお願いする時は、「においつわりで吐きそうだから食事の準備ができない」など、しっかりと言葉で伝えるようにしましょう。
両親学級に参加してもらうこと
母親学級をご存知でしょうか?母親学級は、自治体の母子健康センターや産婦人科で行われる、お産の流れ・妊娠体操・呼吸法・栄養のこと・新生児の沐浴などの指導のこと。最近では父親が参加する「父親学級」「両親学級」なども増えています。
こうした「父親学級」「両親学級」に夫を連れて行き、妊娠・出産のことを一緒に学習してもらいましょう。参加して説明を聞くだけでも、夫は妻の大変さを理解してくれ、父親になる心構えもできやすいです。また、育児参加に積極的な男性も多いためか、こうした講座には男性参加者数も多いので、夫も当事者意識を持ってくれやすい、というメリットもあります。
実家を頼る
産後クライシスは、1人で育児の事を全て抱え込んでしまっている場合によく起こります。ですので「特に大変な生後3か月目まで」など期間限定で、実家に帰るのも良いでしょう。
あなたの父母が家事や育児を手伝ってくれる分、時間的にゆとりが出来ます。寝不足が解消できますし、家族と会話できるためストレス発散にもなりますから、精神的にも肉体的にも余裕が出来るでしょう。あなたの父母にとっても、可愛い孫の面倒が見れて嬉しいことかと思います。また、あなたの父母が仕事を持っていないなら、逆に、家に居候してもらうというのも1つの手です。
実家に帰る
産後クライシスを楽観的に考えている男性の場合、切羽詰まった状況にならないと、なかなか「家事・育児に関わる」などの行動をしてくれないかもしれません。あなたが最善を尽くしてもなお、夫が父親として自覚のある行動をしてくれない時は、夫への愛想が尽きる前に、実家に帰るのも1つの手でしょう。
ヘルパーさんを検討してみる
夫が全然手伝ってくれない場合は、ヘルパーさんを検討してみるのも良いでしょう。「ヘルパーさんを雇うお金なんてない!」という意見もあると思いますが、自治体によってはヘルパー派遣サービスを行っていて格安料金で家事・育児のお手伝いをしてくれます。
例えば、大阪の堺市であれば【堺市育児支援ヘルパー派遣】に書いてあるように、「産後1年以内なら最大50回、2時間500円」など、あり得ない料金でヘルパー派遣してくれます。あなたの自治体でも同様のサービスを実施しているかもしれませんので、チェックしてみて下さい。また、そういったサービスがない場合は、少々お値段は張りますが、家事代行サービスを頼むのも良いでしょう。
以上、12種類の産後クライシス克服方法をご紹介しました。あなたのご家庭に合う方法を実践していただけたらと思います。
■ 産後クライシスはあって当たり前!ないのはむしろ危険!?
ここまで、産後クライシスの意味や原因、乗り越える為の克服方法などをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
産後クライシスの原因から分かるように、程度にこそ大小はあるものの、産後クライシスはどの家庭にも訪れるものでしょう。
新しい命を育てるのは、それだけ大変だという事。むしろ産後クライシスがない方が不自然で、お互いに完全に冷め切っている危険な状態ではないでしょうか?
妻は夫に「○○して欲しい」と希望し、期待しているからこそ、イライラや怒りの感情が芽生えるわけですから…。
ですので、産後クライシスは回避するものではなく、乗り越えて克服するものだと考えています。そのためにも、今回紹介した『産後クライシスの克服法』を参考に、まずはしっかりとあなたの気持ちを、言葉で伝えてみる事から始めてみてはいかがでしょうか。