柚月祐子「慈雨」

最近は創作することばかりに腐心して
本も読まず、読書の楽しさを忘れてしまっていた。
面白い物語を書くためには、
私自身が読者の視点に戻るべきだと考え
『読書日誌』を付けようと思い立った次第であります。
最近では紙の本だけではなく、
楽天Koboにて、電子書籍での読書もしています。
■ 著書名 ■
『慈雨』
■ 著者 ■
柚月祐子
■ 出版社 ■
集英社文庫
■ ジャンル ■
小説
■ あらすじ ■
警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。
旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。
手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。場所を隔て、時を経て、時代をまたぎ、織り成される物語。
事件の真相、そして明らかになる事実とは、安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー。
■ 感想 ■
正直な感想としては、この程度のトリックにこんな長い頁が必要なのかと感じた。
旅行ガイドとして四国遍路について詳細に描かれているが、読者としてはもっと話の先の展開が早い方が嬉しい。
読んでいてモヤモヤしてくるし、まあ、だいたい予想通りのオチだったけどね。
■ 評価 ■
★★★
