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近江八幡水郷めぐり

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職場の仲間と義理の姉と女ばかり5人で、「ブルーベリー狩りと近江八幡水郷めぐり」
という、日帰りバスツアーに行って来ました。

クイックで説明すると、8時15分に集合場所でバスに乗り込んで、
まず、ブルーベリー狩りで食べ放題でした。
だけど、木からもいで食べるブルーベリーは、目には良いけど、
さほど甘くもないし、美味しくない。
やっぱし、ブルーベリーはジャムが一番ですね。

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その後、バスで移動
「もりやま芦刈園」という
ところで、あじさいを見ました。

「世界のあじさいの殿堂」として、
日本のあじさい50品種5000株
西洋のあじさい50品種5000株

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日本と西洋のあじさいが10000本で
見渡す限りの、あじさい園でした。

だけど……
もう旬が過ぎていて、やや萎れてました。

昼食に「近江牛陶板焼きと名物ざる豆腐」
というのを食べました。
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いよいよ「近江八幡水郷めぐり」
に向かいます。

バスツアーなので、
手漕いの渋い小舟ではなく……
モーター付きのボートでシャーと水郷を
駆けめぐりました。


思ったほど、情緒がなかったのは残念、ひたすら、琵琶湖名物の葦の穂が見えるだけ。

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 ↓ 一応、動画も撮ったので、ご覧くださいね。  


   ブログ
by utakatarennka | 2011-06-27 11:20 | 旅・紀行文
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 ↓「死ぬときに後悔すること25」という本の紹介文です。

      「死ぬときに後悔すること」ベスト10

 余命、数週間。不自由な体、満足に歩くこともできない。日中も寝ている時間が多くなり、頭もうまくはたらかない ──そんな人生の最終章の人に向かって、こう問いかける。   

     いま、後悔していることは、何ですか? 

「死ぬときに後悔すること25」の著者は、終末期における緩和医療に携わる医師。現場で見聞した、「余命いくばくもない状態で、後悔すること」をまとめたのが本書なのだ。得られた答えは、多様でいて一様だし、複雑なようで単純だったりする。

 もうすぐ自分が死ぬと分かっている人が、何を悔いているのか。これを知ることで、わたしの人生で同じ後悔をせずにすむのだろうか。考え考え読んで、いくつかの「先立つ後悔」を得ることができた。後悔は後からしかできないものだが、これはわたしにとって「先悔」となるものを、ランキング形式でご紹介。本書では25章に分かれているが、わたし流にベスト10に絞ってみた。


   第10位 健康を大切にしなかったこと

 著者によると、「健康を大切にする」とは、宣伝を信じてサプリを摂ることではなく、定期的に検査をし、医師のアドバイスに従うことだという。もっと具体的に言うと、四十超えたら、毎年人間ドックで検査してもらえという。

   「先生、もう少し早く検査をしておけばよかった…」

 終末医療の現場にて、このセリフをよく聞くそうな。もちろん、検査をしておけば100%発見できるとは限らないが、検査をしておけば発見できた可能性もあるわけだ。それゆえ、検査しなかったことに煩悶する人が後を絶たないという。

 著者に言わせると、最初に金を使うか、そうでないかだけの違いだという。金銭を惜しまず人間ドックを定期的に受診するのは、いわゆる富裕層で、テレビの怪しげな情報を鵜呑み、予防に金をかけるのを厭うのが一般層だという。結果、早期発見で縮小手術で根治する金持ちと、進行がんになってから見つかり、金のかかる抗がん剤の副作用に苦しみながら死んでいく庶民の構図が見える。予防の1オンスは治療の1ポンドに勝るというやつか。


   第9位 感情に振り回された一生を過ごしたこと

 おそらくこれは、わたしも同じ後悔に陥るかも。誰かを恨んだりうらやんだり、怒ったり泣いたりして、あれこれと心を惑わせていくだろう。そして、自分の死に際になってはじめて、そんなことは「自分の死」からすれば、微々たるものだということに気づくだろう。最期になって振り返ってみると、「何であんなに泣いたり、怒ったりしたのか分かりません」という気持ちになるに違いない。

 こうしたことを、もっと前に知っていれば、もっと穏やかに生きられたのに。自分の感情に左右されずに、冷静な判断ができたはずなのに───ちょうどいい訓練として、「自分の死に際を徹底的に想像しつくすこと」がある。ひとは生きてきたように死ぬ。自分が「正しい」と思う死に方を目指すことは、そのまま、自分が「正しい」と思う生き方に直結している。これは、隆慶一郎「死ぬことと見つけたり」で学んだ。


   第8位 仕事ばかりだったこと

 これは耳に痛い。社畜に甘んじていても、銭のためと割り切っていても、どこまで行っても仕事から離れられないのは悲しい。島耕作のようにセルフ洗脳する人生もアリなのだが、本書では六十代で末期がんの女性が出てくる。家族を犠牲にしてまで、仕事に励んできたそうな。仕事だけが、寄りかかれる柱だった人生。だから彼女は、体力が落ち、歩くのが難しくなり、呼吸困難になっても、仕事に行くことを望んだのだ。

 仕事人間から仕事を取り上げると、老いるのも死ぬのも早い。そんな人生を望んだのなら、それでもいいのだが… 仕事以外で生きがいを見つけたとき、「もっと早くに知っておけばよかった」と後悔するのかもしれない。


   第7位 子どもを育てなかったこと

 ありがたいことに、わたしには子どもがいる。子どものおかげで生きてこれたようなものだ。いっぽう、さまざまな理由で、子どもがいないまま人生を終える人がいる。著者の経験によると、「子どもなんていなければよかった」という人は一人もいないそうな。反面、「子どもがいればよかった」という人は少なくないという。事情は人それぞれかもしれないが、心に留めておきたい。


   第6位 タバコを止めなかったこと

 かつてのわたしも含め、タバコを日常的に吸っている人は、「喫煙は自己責任」だと自覚している(はずだ)。他人にメーワクをかけないように吸えば、誰に文句を言われる筋合いもなし、と思っている。「タバコで病気になっても、自分で決めたことだから」とか、「太く短く生きるのだ」と広言する人もいる。

   「肺気腫でこんなに苦しい思いをするなら、タバコを止めればよかった」

 まさに、あとの祭り、そのもの。死ぬ前に後悔することとして、「健康を大切にしなかったこと」があるが、それとは別個にタバコについて章が立てられているほど、この後悔は深いようだ。最初の頃、「リスクは承知の上」だと強弁していても、死が避けられないものとして近づくにつれ、おしなべてタバコの恐怖に押しつぶされる。


   第5位 行きたい場所に行かなかったこと

 これは二通りあるそうな。旅行という意味と、会いたい人という意味に分かれている。体力が落ちると移動すらままならなくなる。特に、会いたいという人がいるならば、思ったその場で会いに行けという。相手がこの世を去ってしまうこともあるのだから。そんな人の後悔を見越して「一期一会」という言葉はあるのだが、実践はなかなか難しい。

 旅行はできるうちに。会いたい人は、会えるうちに。


   第4位 自分のやりたいことをやらなかったこと

 耐えて忍んでガマンして、いまわの際になって初めて、自分に嘘をついて生きてきたことに気づく。本当にしたかったことを後回しにしてきた結果、もう回すべき「後」がないことが分かる。

   「先生、ひたすら耐えるだけの私の人生は、何だったんでしょう?」

 空気読みすぎた人生。仕事、家庭、血縁、夢や望みを犠牲にした(と本人は思っている)人生。「忍従」は美徳の一つと言われているが、人生のラストでこんな思いに囚われるなんて… かわいそうとしか思えない。あるいは、ひょっとすると、実現する「いつか」を糧にして生きてきたのだろうか?


   第3位 自分の生きた証を残さなかったこと

 
 若くして幼い子どもを残して逝くような場合、この後悔が多いという。子どもは親の死を理解できないため、何らかのメッセージを残していくという。つまり、お父さんあるいはお母さんはこういう人間で、こういう風に生きたんだよ、と将来子どもが読むための手紙やビデオレターを残すんだ。

 たとえば、映画「マイ・ライフ」がまさにそうだったね。予告編だけで号泣した映画も珍しい。あるいは、映画「死ぬまでにしたい10のこと」は、ボイスレターだった。「娘が○歳になったら聞かせること」というメモをつけて、その年頃の娘へのアドバイスや注意を吹き込む。これらの映画は、ハンカチじゃなくてタオルが必要だ。人生は有限だが、ときどきそのことを忘れてしまう。自分の死を思い起こす仕組みをつくり、定期的にくりかえすことが肝要かと。映画や本は、そのための良いツールだね。


   第2位 美味しいものを食べておかなかったこと

 病であれ、老いであれ、死期が迫ると、味覚が変わることが多いようだ。さらに、食欲そのものが落ちてくる。食べようとしても、「その気にならない」ようになり、たとえ無理に口にしても、「砂をかむような気分」になるという。

 こんな状態になって、食べられなかったことや、もっと食べておけばよかったと後悔する人が出てくる。舌がんの摘出手術をする人の、最後の晩餐につきあったことがある。舌の大半を取ってしまうので、食事は流動食になる。懐具合より、居酒屋の刺身盛りが精一杯の贅沢だったが、それでも彼は美味しそうに、本当においしそうに、味わっていた。食べることは生きること、生きることとは食べることを、彼から教わった。


   第1位 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

 「ありがとう」、「すばらしい」、「素敵です」、「好きです」、「愛しています」… 人との交わりの嬉しいことやポジティブな面に目を向けて、そいつを言葉で示す。これらはタイミングもあるが、人に対する「姿勢」のようなものではないかと考えている。だから、こうした言葉はチャンスを捕まえて積極的に使っていきたい。「ありがとう」が言い足りなかった人生は、後悔の連続だろう。ありがとうは最強の言葉。言われた人も、言う人も幸せにする魔法の言葉なのだから。

ベスト10はこれにておしまい。本書には他にもさまざまな後悔が出てくる。「遺産をどうするか決めなかったこと」、「治療の意味を見失ってしまったこと」、面白いといったら不謹慎だが、「子どもを結婚させなかったこと」なども。わたしなら、「読みたい本を読めなかったこと」が入ってくるかも。そうならないためにも、世の時評に振り回されない選書眼を養わないと。

 他人(ひと)の死にざまから、己の生きざまを学ぶ、格好の事例集として読みたい。

 ↑ 参考になりましたか? 死んだらお終い! 生きてる内に楽しみましょうね(○>ω・)ь⌒☆


ネットの友人Mockin87さんのYoutubeの動画です。
美しい音楽と可愛らしい名画のコラボで心が癒されますよ。




   ブログ
by utakatarennka | 2011-06-20 08:21 | ブログ

五行歌 恋歌

   「五行歌」とは、  

 ① 俳句のように「季語」は要りません。
 ② 短歌の「57577」のリズムも要りません。
 ③ 唯、単に「五行」に作るだけです。
 ④ 1行の文字数も自由です。
 ⑤ 古文の素養は必要ありません。  


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触れ合うだけで
愛を信じられるなら
こんなに何度も
『 愛してる 』と
繰り返したりしない



いま確かなもの
貴方の掌の温もり
キスより確かなもの 
私を抱きしめる
貴方の鼓動



生まれ変われるなら
鳥がいい?
花がいい?
いいえ、もう一度
女になって貴方の傍に



可愛いね
貴方の一言が
私の肌に浸み込んでいく
どんな美容クリームより
その効果 てきめん!



『 君に会いたい 』
貴方の声が耳に残り
会いたい理由
会えない理由
左の薬指見つめ考えてる



やわ肌に
貴方が付けた
紫の痣
女の喜びは
背徳の緋文字



寄り添いて
眠るふたり
肩に掛かる頭(こうべ)は
愛ゆえに
背負う罪の重さ



『 恋 』という花の
一番美しい時を
摘み取って
押し花にしたい
永遠に色褪せないように



遠き日々
紫煙燻らす思い草
肌に沁みついた 
別れた男の
煙草の匂い



忘れた振りで
消せない記憶
寂しいと口にすれば
あなた……
振り返ってくれますか



雨音が
心を掻き毟る
繋がらない
携帯握りしめ
貴方を恨む、夜



月に恋して
その掌を伸ばす
艶やかな花弁で
一夜の恋に堕ちる
儚き華 月下美人



恋愛の花は
二度香る
開く時の芳しさ
散る時の切なさ
想いを封じ土に還る



求めた愛の深さ
重ねた罪の重さ
傍らで眠る人よ
その寝顔に
捨てた良心がある




   創作小説・詩
by utakatarennka | 2011-06-17 14:37 | 五行歌 徒然・恋歌

五行歌 徒然

  「五行歌」とは、  

 ① 俳句のように「季語」は要りません。
 ② 短歌の「57577」のリズムも要りません。
 ③ 唯、単に「五行」に作るだけです。
 ④ 1行の文字数も自由です。
 ⑤ 古文の素養は必要ありません。


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雪景色
空中を舞う一羽の鴉
白と黒のコントラスト
混ざり合えない
孤独な心



ふと立ち止まり
懐かしき人を想う
夕暮れの街
金木犀の風
甘き香に酔う



荒海渡る 冬燕
吹雪に押し戻され
なおも南を目指す
豊穣の大地
春の輝き



黄金色の絨毯
刈り取れば 古畳の色
よく実ったね 稲穂たち
美味しく炊いて
私が食べてあげよう



世界一周 豪邸
外車とブランド品
あぁ 私の夢たち
破り捨てた
サマージャンボ宝くじ



頑張らない
怒らない
そう決めたのに
頑張れない自分を
今日も叱る



小さなプライド守るため
他人と争う
勝っても
負けても
揺らいだのは自信



負け犬だと
嘆く人がいる
あなたの人生は
あなたのオリジナル
さぁ 胸張って!



心の中に
ナイフを隠し持ってる
いつかこれで……
そう誓って
今日の自分を黙らせる



屋根裏で見つけて
読み返す古い手紙
夢を熱く語る友よ
あの青春の日々に
タイムスリップ



ベランダに蝉の亡骸
使命終え
短い夏が終わる
紙で拾いて
そっと、土に還す



空にたなびく洗濯もの
日向の匂い吸い込んで
カラリと乾いた
たたむ手で家族を想う
主婦の幸せ



孤独は影のように
背中に張り付いている
生きている限り
それを背負って
歩かなければならない




   創作小説・詩
by utakatarennka | 2011-06-17 14:30 | 五行歌 徒然・恋歌

四季の彩り 冬の句

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白き道 粉雪舞えば 傘ひとつ


冬枯れて 山庭箒 風抜ける


憂鬱な 霙混じりか 今朝の雨


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鬼追いて 豆蒔く道を 雀舞う


荒れ田んぼ 藁を啄ばむ 雀の子


波高く 飛沫舞い散る 冬の海


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チカチカと 街が華やぐ クリスマス 


悴む手 遅れた君の 照れ笑い


白鷺の 羽を休める 天守閣




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   創作小説・詩
by utakatarennka | 2011-06-17 08:23 | 俳句 四季の彩り

四季の彩り 秋の句

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コンビニで おにぎりひとつ 今朝の秋


秋晴れの 五重塔 天を突く


笛吹けば 遷都の守り 鹿集う


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風さやか セミの鳴き声 遠のいて


艶やかな 菊のべべ着た お人形


寂寥と 荒野で揺れる すすきの穂


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二階から 皇帝ダリア 花を褒め


青き空 白いタイルの うろこ雲


爪の先 蜜柑の香り 夜長し




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   創作小説・詩
by utakatarennka | 2011-06-17 07:40 | 俳句 四季の彩り

四季の彩り 夏の句

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朝風に 泰山木が ふわり揺れ


清涼 流しそうめん 箸で梳く


汗滲む 白いシャツが 反射して


夕立が 黒髪濡らし 街洗う


待ち合わせ 宵の夕立 独り待つ

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紫陽花は 哀しみあつめ 涙色


太陽と 遊べくろんぼ 夏休み


ゆらゆらと 水面に映る 蓮の華


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涼やかに 風鈴に乗せ 揺れる時刻


夕涼み 浴衣の裾 めくる風


空蝉の 儚き命 燃ゆる恋





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   創作小説・詩
 
by utakatarennka | 2011-06-16 08:51 | 俳句 四季の彩り

四季の彩り 春の句

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葉っぱから 季節の香り 桜餅


盃に 花びら浮かべ 桜酔い


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菜種梅雨 目覚めの季節 実る土


鶯が 枝を渡って 春の歌


若葉色 空に映えて 眼に沁みる


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天気予報 君の街吹く 春一番


庭先で 笑顔あふれる クレマチス


咲き乱れ 彩かに競う 薔薇の苑




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   創作小説・詩
by utakatarennka | 2011-06-16 08:10 | 俳句 四季の彩り
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泡沫恋歌の主宰する「創作工房 群青」が、夕刊フジ(全国紙)から、取材を受けました。
趣味人倶楽部内のコミュニティ紹介みたいな記事なんですが、メンバーさんたちの活躍を
認められて、運営事務局を通じて、夕刊フジから話を聞かせて欲しいと恋歌に取材の要請の
メールが届きましたので、快く取材を承諾させて頂きました。

H23年4月1日に電話取材ですが、夕刊フジのライターさんと1時間くらい喋ったかな?
ライターさんはまだ若い女性でした。(声の感じ)

取材内容はどういう活動をしているか、どんなメンバーがいるか、どういう時間に創作をして
いますか、創作をするメリットは?、今後なにをやって行きたいか?
そのような内容を雑談を交えながら、質問されました。

「群青」オフ会の様子など、写真を5~6枚送ったのですが、どれをライターさんが選んで
使うのか、恋歌は知りません、お任せしましたから。
取材記事は、4月14日(木)に夕刊フジのデジタル面に掲載されました。
夕刊フジのサイト「ZAKZAK」にも載ります。

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 「定年後の孤独」を防ぐ 趣味事始め

http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20110415/enn1104151120002-n1.htm

 ツイトピに載せた新聞の記事 

http://twitpic.com/4kzxl2

 詳しくは、こちらをご覧ください(*っ´゚∀)っドゾォ-♪



↓ 大好きなスピッツの貼り付けました。宣伝タグは右端のチョボみたいなの押すと消えます。


   ブログ
by utakatarennka | 2011-06-14 06:28 | ブログ

花魁 其の六 最終話

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 花魁 其の六

 翌日、皐月姉さんの部屋の禿が姉さんが呼んでいます、と伝えに来た。
 昨夜の顛末をどう説明すれば良いのか? せっかくの姉さんの心使いを無駄にしてしまった。お春は皐月の合わせる顔がない。
 どうしたものかと……ぐずぐずしていると、突然、皐月の方からやってきて、
「お春、一緒に湯屋へ行くよ」
 こざっぱりした着物に着替えた皐月が誘いに来た。
「ほらほら、早く支度をおしよ!」
 せっつかれ支度をして、湯屋へふたりで向かったが、御見世から五軒ほど歩いたところで、
「湯屋に行く前におしるこでも食べようか」
 後ろからしょんぼりと歩くお春に告げると、馴染みの茶屋の縄のれんを皐月はくぐった。その後をお春も続いて入るが、いつもと違う皐月の態度にお春はびくびくしていた。
 昨夜の武士が帰り際に、お春に他の客を取らすなと言ったことで……。もしや皐月姉さんが嫉妬して怒っているのかも知れない。どうしたものか、昨夜の話をして果たして信じて貰えるだろうか?
にゃーと耳の奥でゆきの鳴き声が聴こえたような気がした。

「おじさん、二階の座敷は空いてるかい?」
「へい」
「上がらせて貰うよ」
 茶屋の主人にそう言うと、さっさと二階の梯子段をのぼっていく皐月。二階は小さな小部屋になっていて、そこは女郎たちが間夫と逢引をしたり、馴染み客と御見世を通さずに商売するときに使っている。
 もちろん、お春は二階へ上がるのは初めてである。薄暗い小部屋は畳六畳ほどで、布団がひと組と行燈、煙草盆が置かれていた。小さな格子窓からわずかな光が差し込む、いかにも男と女の隠れ宿といった風情であった。
「そこへお座りよ」
「……はい」
 煙管に火を付け旨そうに一服吸った皐月が、しょんぼりと突っ立っている、お春に声をかけた。
座るなり、お春は……。
「皐月姉さん、ごめんなさい……」
 畳に額を擦りつけて謝った、昨夜のことで姉さんの顔をつぶしてしまったからだ。謝って許されることではないことは分かっているが、しかし……。
「どうか、どうか、姉さんお許しください」

 いつまでも頭を畳に擦りつけ謝り続ける、お春だった。
「あははっ」
 皐月の笑い声が聴こえた。
「お春、なにを米突きばったみたいにぺこぺこしているんだい」
「…………」
 その明るい声に、恐る恐る顔を上げるとそこには皐月姉さんの笑顔があった。
「なにを謝っているんだい、あちきが何も知らないと思ってるのかい」
「あ、あ、あのう……」
 口籠るお春に、被るように皐月がしゃべる。
「お殿さまから、昨夜の顛末を聞いているさ」
「……皐月姉さん」
「少し前から、そわそわとおまえの様子がおかしかったから何かあるとは思ってたよ」
「お殿さまにお話しました」
「それで拙者がひと肌脱ぐと言っただろう? 殿さまは前から、あちきにおか惚れなんだ。それで身請けのお金を用意してくれているんだけど、そのお金でお春、おまえが身請けして貰いなよ」
「そ、そ、そんな滅相もない……出来ません!」
 突然の話にお春は目を丸くして驚いた。
「いいんだよ、あちきは嵯峨野屋に恩があるから、まだ女郎をやめられないんだ」
「そんな……姉さんを差し置いて……姉さんだって、ここから出たいはずなのに……」
 お春がそう云うと皐月は遠い目で話し始めた。

「前におまえとそっくりな妹がいたと話をしただろう? あちきには三歳年下の妹が居たのさ、両親が商売に失敗して死んでしまったので、妹とふたり借金の形に吉原に売られちまった、それも別々の御見世にさ……」
 姉の皐月は嵯峨野屋で女将さんが良い人だったので、とんとん拍子に良い境遇になったが、妹の春が売られた御見世はあこぎな妓楼で、ろくに寝かせて貰えずに一晩に何人ものお客の相手をさせられるし、食べ物も粗末でひどい境遇だった。
「妹は身体を壊してさ……気がふれちまったんだよ。よっぽど辛かったんだろう」
「そんな……」
「噂を聴いて、あちきは心配で放って置けず……嵯峨野屋の女将さんに頼みこんで妹の身請けをして貰う手はずで……」
 皐月はひと息ついて、遠い目をした。
「駕籠を用意して病気の妹を、いそいで迎えに行ったのに……」
「…………」
「病気の妹は……妹は……」
 そこまで話すと当時を思いだして、感極って皐月はわっと泣き出した。

「妹は妓楼の地下牢で両手両足を荒縄で縛られて、素っ裸で食事も与えられず……虫の息で死にかけていたんだ。すぐに助け出して連れて帰ったが、途中で息絶えて死んじまった、まるで犬っころみたいな惨めな最後だった……」
 ――やっとそこまで話し終えると、しばらく皐月は嗚咽を漏らして泣きじゃくった。お春もその話を聞いて一緒に泣いた。

「お春、おまえは死んだ妹のお春の代わりに幸せになるんだよ!」
「皐月姉さん……」
「きっと、きっと……お春は幸せになるんだ!」
「姉さん……」
「おまえは生きて、この吉原から出ていくんだ……分かったね!」
 そう云って、泣いてる妹女郎の肩を強く抱きしめた。助けてやれなかった妹の代わりに何としても、このお春だけは幸せにしてやりたい、それが皐月の願いだった。
 その言葉にお春の涙は止まらない。廓の女たちなのに……生娘みたいに心の美しい女郎もいる。どんな境遇にあっても、心まで汚さずに生きていこうとする。皐月はそんな女である。

 その後、嵯峨野屋の春野太夫は御開帳の初客に身請けされて、吉原から引かされたという。
 これから売り出すつもりだった花魁の身請けには、さすがに嵯峨野屋の女将も大いに渋って難色を示したが……看板花魁の皐月の説得と馴染み客のお殿さまに所望されて、しぶしぶ春野太夫を手放した。身請金は五百両だと噂に流れた。
「よほど、その花魁が気に入ったんだね」
「酔狂なお客もいたもんだよ」
「御開帳のお客に身請けされるなんて、幸せな女郎もいるんだねぇー」
 そんな噂が吉原中で飛び交った。女郎たちにとってそれはまるでお伽噺のような出来事だった。

 そして身請けされたお春だが、殿さまの懇意にしている商家に養女として引き取られた。
 姉女郎の皐月はその後も看板花魁として活躍していたが、嵯峨野屋の女将が病気になり、伊豆の湯治場に長く逗留することになったので、身内のいない女将は一番信頼する皐月に御見世や身代を全て譲り、隠居してしまった。吉原の老舗妓楼、嵯峨野屋の新しい女将は皐月太夫になった。
 やがて、日々移り変わる花街からお春のことは忘れ去られていった。

 ――三年後。
 深川のお堀沿いの路地を入ったところに、こじんまりとした小間物屋が一軒ある。
 店先には櫛や簪、鹿の子など綺麗な小物が並べられて、まだ若い女房が店番をしている。奥では飾り職人の亭主が細かい細工ものを作って売っていた。小さなお店だが、愛想の良い美しい女房と腕の良い亭主の作った簪が評判となり、江戸中から町娘たちが買いにやって来る。時々、吉原の老舗妓楼にも小間物を持って夫婦で商いに行っているらしい。
 看板には「白猫屋」と掲げてある、店先の縁台にはいつも猫が看板代わりに座っている。
「ゆき、魚のあらだよ、お食べ」
 にゃーとひと声鳴いて、伸びをすると猫は縁台から飛び降り、無心に餌を食べる。金眼銀目の美しい白猫である。

 ――その姿を眺めるお春の顔は幸せそうに輝いていた。


― 完 ―



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カットのイラストはフリー素材 [ 四季の素材 十五夜 ] 様よりお借りしました。http://ju-goya.com/



   創作小説・詩
by utakatarennka | 2011-06-11 14:23 | 時代小説