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アニメ記録ファイル 220

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今までに鑑賞してきたアニメについて
やや声優さん寄りの視点にて、
腐女婆の独断と偏見によるアニメ感想なのだ。

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 ■ 作品名 ■

『王様ゲーム The Animation』

 ■ あらすじ ■

遠く離れた高校に転校してきた金沢伸明は、前の学校で経験したある出来事が原因で、クラスメイト達と親しくなることを恐れ、心を閉ざしていたが、体育祭でのクラス対抗リレーをきっかけに打ち解けはじめていた。
そんな中、クラスメイト全員の携帯に「王様」と名乗るモノからの一通のメールが届く。
単なるいたずらだと思って真面目に受け止めないクラスメイト達だったが、その意味を知る伸明だけは、これから始まる「死」のゲームに立ち向かおうと葛藤するのだった…。

 ■ キャスト ■

金沢伸明:宮野真守/安達信吾:浜添伸也/阿部利幸:松岡禎丞/石井里美:辻 美優/井上浩文:成澤 卓/岩村莉愛:Pile/上田陽介:内田雄馬/上田佳奈:牧野由依/大野 明:落合福嗣/河上勇佑:戸谷公人/川野千亜:福島亜美/木下明美:結崎このみ/城川真美:大坪由佳/田崎大輔:菅沼久義/豊田秀樹:赤羽根健治/中尾美奈子:佐々木未来/中島美咲:柚木梨沙/橋本直也:立花慎之介/平野奈美:鈴木みのり/藤岡俊之:酒井広大/本多智恵美:M・A・O/松本雅美:富田美憂/丸岡香織:本多真梨子/宮崎絵美:鈴木美咲/八尋翔太:森嶋秀太/山口寛子:天宮みや/山下敬太:永野由祐/赤松健太:佐々木祐輔/大居勝利:真田 侑/倉本 綾 :藤田 咲/黒澤大輝:堀之内仁/小林優奈:中島 愛/榊原俊文:堀内隼人/坂本拓哉:日野 聡/佐藤勇一:鈴木達央/神馬竜也:外崎友亮/杉沢 遼:花倉洸幸/高田 真:高田 誠/宅見七海:花房里枝/永田輝晃:鈴木崚汰/古澤 翼:打田マサシ/本多奈津子:堀江由衣/松岡 彩:尾崎由香/松本里緒菜:上原あかり/南 理奈:優木かな/村角愛美:木戸衣吹/桃木遥香:荒浪和沙/雪村美月:木下鈴奈

 ■ スタッフ ■

原作:連打一人 栗山廉士 金沢伸明
監督:佐々木勅嘉
シリーズ構成:古怒田健志
キャラクターデザイン:伊藤陽祐
アニメーション制作:セブン

 ■ ジャンル ■

ホラー/サスペンス/推理

 ■ 制作年 ■

2017年

 ■ 感想 ■

『王様ゲーム』はかなりグロイと聞いていたので、アニメを観るのを躊躇してましたが、
宮野真守の声が聴きたくて、ついにチャレンジしたよ。
まあ、それほどグロくもなかったけどね(笑)。
ゲーム性のあるサスペンス・ホラーなので、最後まで一気に観れた。
アニメ『王様ゲーム』けっこう面白かった!

 ■ 評価 ■

 ★★★★


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by utakatarennka | 2018-05-30 15:36 | アニメ記録

アニメ記録ファイル 219

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 ■ 作品名 ■

『ミイラの飼い方』

 ■ あらすじ ■

ごく普通の生活を送る男子高校生・柏木空はある日、旅先のエジプトにいる自称"冒険家"の父から突如、ミイラを送りつけられる。
「面白いミイラを見つけたからお前に預けることにした!」と書かれた父の手紙におののく空。
だが、送られてきたて大きな棺から現れたのは、全長12cm!? なんと手のひらサイズのミイラだった・・・。
小さいうえに、臆病で、泣き虫で、でも何ともいえない可愛さのミイラミーくんと名づけ面倒を見ることになる空。
一つ屋根の下、一緒に暮らし始める空とミーくんの共同生活とは・・・・。

 ■ キャスト ■

柏木空:田村睦心/神谷他月:河本啓佑/茂木朝:茜屋日海夏/柏木カエデ:茅野愛衣/立秋大地:山下誠一郎

 ■ スタッフ ■

原作:空木かける(comico)
監督:かおり
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:岸田隆宏
アニメーション制作:エイトビット

 ■ ジャンル ■

SF/ファンタジー コメディ/ギャグ 日常/ほのぼの

 ■ 制作年 ■

2018年

 ■ 感想 ■

ちっちゃくて可愛いミイラをめぐる日常ほのぼのアニメです。
ほのぼの系のアニメは好きじゃないので、これもツマンナイと思った。
目新しい設定もないし、作画もパッとしないし、暇つぶしにしかならないアニメだと思う。

 ■ 評価 ■

 ★★


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by utakatarennka | 2018-05-29 15:11 | アニメ記録

アニメ記録ファイル 218

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 ■ 作品名 ■

『影鰐-KAGEWANI-』シリーズ

 ■ あらすじ ■

現代に突如姿を現したUMA=奇獣。極限状態の中、翻弄される人々。
奇獣はなぜ現れ人々を襲うのか…生物学者・番場宗介は各地で事件を調査、時に襲われながら真実を追う。
新感覚パニックホラーアニメ。

 ■ キャスト ■

番場宗介役:杉田智和/木村雅貴役:置鮎龍太郎

 ■ スタッフ ■

原作監督:高嶋友也
脚本:熊本浩武
演出:池谷古都
イラストレーション:堀了 正
アニメーション制作:DIRECTIONS

 ■ ジャンル ■

ホラー/サスペンス/推理 ショート

 ■ 制作年 ■

2015年~

 ■ 感想 ■

平面的で動きの少ない画面など、まるで紙芝居みたいなアニメだと思った。
かなり低予算で制作されたアニメだと思うけれど、新感覚で案外面白い。
声優、杉田智和のCVも良かった!

 ■ 評価 ■

 ★★★


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by utakatarennka | 2018-05-28 14:57 | アニメ記録

アニメ記録ファイル 217

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 ■ 作品名 ■

『恋は雨上がりのように』

 ■ あらすじ ■

感情表現が不器用で一見クールな17歳の女子高生・橘あきら。
彼女はアルバイト先のファミレス『cafeレストラン ガーデン』の店長である45歳の近藤正己に密かに想いを寄せている。
自他共に認める“冴えない男”の近藤だが、あきらはそんな彼の魅力を「自分だけのもの」として、胸に秘めた恋心を募らせていた。
そんなある日、アルバイト中に起こったとある出来事をきっかけに、あきらの秘めたる恋心は大きく動き出していく。

 ■ キャスト ■

橘 あきら:渡部紗弓/近藤 正己:平田広明/加瀬 亮介:前野智昭/吉澤 タカシ: 池田純矢/西田 ユイ:福原遥/久保 佳代子: かないみか/喜屋武 はるか: 宮島えみ

 ■ スタッフ ■

原作:眉月じゅん・小学館
監督:渡辺歩
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:柴田由香
アニメーション制作:WIT STUDIO

 ■ ジャンル ■

恋愛/ラブコメ ドラマ/青春

 ■ 制作年 ■

2018年

 ■ 感想 ■

女子高校生と中年男性の年の差恋愛、どうなるのかと毎回興味深く観ていました。
最初から無理のある設定だったが、やはり最後はオチをつけない、視聴者への丸投げだった。
どうなるか自分で考えてみたいオチには、ちょっとガッカリさせられた。

 ■ 評価 ■

 ★★★


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by utakatarennka | 2018-05-27 14:37 | アニメ記録

アニメ記録ファイル 216

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 ■ 作品名 ■

『革命機ヴァルヴレイヴ』シリーズ

 ■ あらすじ ■

真暦71年。宇宙都市“ダイソンスフィア”の開発によって、総人口の7割が宇宙で暮らす時代。
世界は二つの勢力に分かれていた。軍事同盟から発展したドルシア軍事盟約連邦と、貿易協定を拡大させた環大西洋合衆国、通称“ARUS(アルス)”。
中立を謳う小国ジオールは、経済的繁栄を手に入れ、平和を保っていた。
そのジオールのスフィア内、モジュール77と呼ばれる区画に暮らす高校生、時縞ハルトの平穏な日常は、突然のドルシア軍の侵攻により一変した!
ハルトと謎の人型兵器ヴァルヴレイヴとの出会いが、世界を揺るがす。

 ■ キャスト ■

時縞ハルト:逢坂良太/エルエルフ:木村良平/指南ショーコ:瀬戸麻沙美/流木野サキ:戸松 遥/犬塚キューマ:小野友樹/櫻井アイナ:茅野愛衣/野火マリエ:福圓美里/霊屋ユウスケ:吉野裕行/山田ライゾウ:中村悠一/連坊小路サトミ:浪川大輔/二宮タカヒ:寿 美菜子/アキラ:悠木 碧/貴生川タクミ:羽多野 渉/七海リオン:堀江由衣/アードライ:福山 潤/ハーノイン:宮野真守/イクスアイン:細谷佳正/クーフィア:梶 裕貴/カイン:小野大輔/クリムヒルト:水樹奈々

 ■ スタッフ ■

監督:松尾 衡
シリーズ構成:大河内一楼
キャラクターデザイン:鈴木竜也
アニメーション制作:サンライズ

 ■ ジャンル ■

ロボット/メカ アクション/バトル SF/ファンタジー

 ■ 制作年 ■

2013年~

 ■ 感想 ■

久々のロボット大戦物でしたが、楽しめました。
アニメの作画もいいし、内容も恋愛的要素が多くて萌えます(笑)
声優さんも好きな方々がCVしていて良かった♪

 ■ 評価 ■

 ★★★★


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by utakatarennka | 2018-05-26 14:23 | アニメ記録

アニメ記録ファイル 215

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 ■ 作品名 ■

『夜は短し歩けよ乙女』

 ■ あらすじ ■

クラブの後輩である“黒髪の乙女”に思いを寄せる“先輩”は今日も『なるべく彼女の目にとまる』ようナカメ作戦を実行する。
春の先斗町で、夏の古本市で、秋の学園祭で、乙女に近づこうとやっきになるも、空回りの連続。
京都の街で、個性豊かな仲間達が次々に巻き起こす珍事件に巻き込まれながら、不思議な夜がどんどん更けてゆく。
外堀を埋めることしかできない“先輩”の思いはどこへ向かうのか!?

 ■ キャスト ■

出演:星野源、花澤香菜、神谷浩史、秋山竜次(ロバート)、中井和哉、甲斐田裕子、吉野裕行、新妻聖子、諏訪部順一、悠木碧、檜山修之、山路和弘、麦人

 ■ スタッフ ■

監督:湯浅政明
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
キャラクター原案:中村佑介
制作:サイエンスSARU

 ■ ジャンル ■

ドラマ/青春 恋愛/ラブコメ

 ■ 制作年 ■

2017年

 ■ 感想 ■

この独創的なアニメ作品は他にも観たことがあり、その作品のキャラも出ていた。
懐かしい昭和の香りのする物語だが、さほど面白いとは思わない。
おそらく世界観を楽しむタイプのアニメだと思った。

 ■ 評価 ■

 ★★★


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by utakatarennka | 2018-05-25 14:06 | アニメ記録
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   Blood of Adam [失楽園の彼方]

神は女性に子供を産むことと、それに伴う痛みの罰を与えて男性に服従させ、
『おまえの望みはおまえの夫のものだ。そして彼はおまえを支配する。』と言った。

                             ― 創世記3章3-16節 ―


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ルーカス・クラナッハによるアダムとイヴ



 禁断の果実を食べて、夫の創った楽園から逃げ出していった。
 自由になった私の目の前に広がるのは、真っ青な大空?

 いいえ、灰色の壁。
 出ることの叶わない、冷たい鉄格子の中。
 ふたたび、私は囚われの身になってしまった。

 金も、家も、愛も……
 今まで夫が与えてくれていたもの、すべてを失った。
 ああ、なんて不様な今の私――。

 けれども、絶望なんてしていない。

 希望はある!
 私のお腹の中で、小さな希望が育っている。
 これこそが“ 希望の光 ”なのだ。

 やがて月満ちて……私は出産した。
 刑務所外の産婦人科での分娩が許されて、十二時間に及ぶ難産であったが、夫もなく、家族もなく、誰の手も差し伸べられずに……激しい陣痛にひとり耐え抜いて、私は双子の男の子を産み落としたのだ――。
 二つの新しい生命が誕生したことは嬉しかった。だが、囚人である私は三ヶ月間は授乳のため、赤ん坊たちと一緒に居られるが、いずれ離れ離れにならなければならない。
 子どもたちの父親は婚姻中の妊娠ということで戸籍上は夫の子どもとして認知されるはずだが……それに対して、舅である政治家から、赤ん坊のDNA鑑定をすると言われた。――まあ、それも仕方ないだろう。
 嫁である私は不倫をして、痴情怨恨で愛人を殺したということになっているから、正直、夫の子どもではない可能性の方が大きいのだ。
 いずれ刑務所を出所したら、子どもたちとも一緒に暮らせるだろう。それまでは乳児院を経て、児童養護施設で待っていて欲しい……。

 数日後、弁護士を経て私の元に赤ん坊のDNA鑑定の結果が知らされてきた。
 一卵性双生児の父親は……意外なことに、亡くなった夫だった。
 今回のDNA鑑定には、夫が赤ん坊の時にDNA鑑定したカルテが医師の元に残されており98%間違いはないと言われた。
 それを聞いた時、喜びよりも涙が溢れた。
 あんなに望んでいた夫婦の子どもなのに、こんな形に授かるなんて……夫が死んてしまったことが、悲しくて、悔しくて、涙が止まらない。
 そう言えば、河合幹也との不倫がバレたかと思われた、あの日――。
 憤怒していた夫が、私から車のキーと携帯電話を無理やり取り上げた。ヒステリーを起こし、突っかかった私を押し倒して、無理やりセックスをした。
 この優男のどこにこんな力があったのかと思うほどの力で私を抑えつけて犯したのだ。怒りに任せた、男の劣情だった――まさか、あの日の妊娠だったかもしれない。
 DNA鑑定の結果、自分の孫だと判って、双子の一人を養子として引き取ると舅から言い渡された。孫に男の子がいないので、いずれ自分の後継ぎにしたいらしい。
 そして、もう一人は信頼できる秘書の家族が引き取って養育してくれることになった。その子は、私が出所したら返してくれるという約束なのだ。
 政界の重鎮である自分の孫たちが、施設で育つなど一族の恥だと我慢できないだろう。

 赤ん坊たちの名前は魁人(かいと)と亜星(あせい)と名付けた。

 失くしてみて、はじめて分かった夫の深い愛。彼がいないと、私は輝かない凡庸な女でしかなかった――。
 本当は夫のことを愛していたのに、対等な人間として扱って貰えない不満から、ずっと愛していないと思い込もうとしていただけなのかもしれない。
 愛されることに慣れ過ぎて、本当の愛に気づかなかった。
 自分の中にあった真実に辿り着くのが遅すぎた……今さら悔やんでも、後悔しても、遅い! 私は愚かな女だった。
 今、刑務所で無実の罪で服役していることは、夫を裏切った罪の償いだと思っている。幹也を殺した真犯人なんて、もうどうでも良かった。死神のような男は罪悪感から創りだした妄想かもしれない。

 早く、ここから出て赤ちゃんと暮らしたい! 
 時々、秘書が赤ん坊を連れて刑務所に面会に来てくれるが、赤ちゃんは日に日に夫に面影が似てくるようだ。
 目の形、鼻の形、耳の形、あくびをする顔までもよく似ている――今は亡き夫のミニチュアみたいで、とても愛おしい。
 あなたの血は、この子たちのDNAに引き継がれました。
 魁人と亜星という二人の忘れ形見、この子たちの母として、私は生きていく――。

 二人の愛の結晶が、私の未来を照らす“ 希望の光 ”となった。


― 完 ―



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創作小説・詩

by utakatarennka | 2018-05-21 21:45 | 恋愛小説

Blood of Adam [アダムの血]

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   Blood of Adam [アダムの血]

神は女性に子供を産むことと、それに伴う痛みの罰を与えて男性に服従させ、
『おまえの望みはおまえの夫のものだ。そして彼はおまえを支配する。』と言った。

                             ― 創世記3章3-16節 ―


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ルーカス・クラナッハによるアダムとイヴ



 都内の不動産業者に渋谷辺りでマンションを探して貰うことにした。
 どのみち、この屋敷は広過ぎるので近々引っ越しする予定ではあったが、もう一日たりとて、ここに居られない気分になっていた。
 適当な物件が見つかったと連絡を受けて、大急ぎで手荷物と簡単な荷造りをして、犬を連れて逃げるように引っ越しをしていった。
 取り合えず、新居として渋谷の3LDKのマンションに落ち着くことになった。
 ここからだと幹也のお店にも近いし、頻繁に会うこともできる。彼にはまだ内緒にしていたが二人の子どもが生まれる。今後のことも話し合いたいので、引っ越しが決まってから幹也に、二、三度メールを送ってみたが、マスコミを警戒しているのか電話もくれないし、メールの返信さえくれない。
 昨夜、やっとメールの返信がきたかと思ったら、

『俺の料理番組がテレビ局で企画されて 忙しいので連絡できない。
 銀座の店にも顔を出さないでくれ』

 ずいぶんと素っ気ない。
 ――急に冷たくなった男に腹立たしさが込みあげてくる。

 ヘアーサロンで読んだ女性週刊誌に、『タレントシェフ・河合幹也、アイドルM子と深夜の密会! 熱愛報道!!』と大きく紙面を飾っていた。
 幹也とは会う度に、彼のからだから他の女の香水の匂いがする。おそらく、私以外にも多くの女を手玉に取っているのだろう。結局、資産家の妻のお金が目当てだったのか。神楽坂のお店が欲しくて愛している振りをしただけなのかもしれない。私はあの男に利用されていただけなんだ。
 いろいろな現実が見えてきて、私は孤独感と保護者のいない心細さで壊れてしまいそうだった――。
 自由はなかったけれど夫と暮らしていた頃には、こんな不安を感じることは一度もなかったのに……深夜に堪らず、独りで泣いてしまうこともあった。
 こんな風に情緒不安定なのは妊娠しているせいだと思うが、夫を亡くして、日ごとに募る、この寂しさはなんだろう? 夫への不満は私の甘えだったのかもしれないと、今さら気づかされる愚かさ。

 ――連絡が取れなかった、河合幹也からメールが届いた。

『今夜8時に、いつものホテルで待っている』

 急にどうしたことだろうと、訝しく思いながらも……以前、よく密会に使っていた港区にあるホテルに向った。
 ここ数日で、憑きものが落ちたように、幹也への愛情が冷めてしまっている。今日会ったら、これを最後に別れる決心をして、ホテルの部屋の前に立っている。
 お腹の子どものことは告げないでおこう。最初から一人で産んで一人で育てる、その覚悟だったから……。
 ドアをノックしたが、返答がない。
 さっき幹也からメールが届いて、ホテルの部屋番号を知らせてきたから、すでに先に着ている筈だ。よく見るとドアにライターのような物が挟んでいて少し開いている。
「幹也さん……」
 ドアを押して室内に入ったら中は真っ暗だった。
「幹也さん、何処なの?」
 微かに彼のいつも着けているオーデコロンの香りがした。
 ふいに何者かに口を塞がれて、鳩尾にパンチを入れられグッタリしたところで、両側の頚動脈を押さえられて、私は気を失ってしまった。
*


 霧の中に私は立っていた。
 すると、誰かの声がした。

『ぼっちゃんの無念を思うと……あなたを許せません』

 そんなことを言ったようだが、意識が朦朧として分からない。
 あなたは誰なの? ぼっちゃんって……?

 もしかしたら……あれは死神のような男の声だったかもしれない。
 少しづつ、頭の中の霧が晴れて……意識を取り戻し始めていく――。


*

 気が付いた私の目が最初に捉えたものは、ホテルの部屋の照明の灯りだった。
 どうやらベッドに寝かされているようで、頭がクラクラする。起き上がろうとしたら手に何かを握らされていた。
 それは血のついたナイフだった――そして、下着姿の私の身体にもべっとり血がついている。あれ? どこも痛くないのに。
 ……この血はいったい誰のもの?
 半身を起こして見えたものは、ベッドの下で全身から血を流して息絶えている、河合幹也の姿だった。
 パニックになった私は悲鳴を上げながら、そのままの格好で部屋の外に飛び出した。血まみれで下着姿の私は、ホテルの従業員たちに取り押えられて、警察へ通報された。

 私は『河合幹也殺人事件』の容疑者として警察に逮捕された。
 血まみれの下着姿で手にはナイフを握って、殺人現場から飛び出してきた私は、間違いなく犯人に見えることだろう。
 いくら刑事に誰かに嵌められたと言い訳しても信じて貰えなかった。
 二人が愛人関係だった事実も捜査の過程で明るみに出てきて、夫が不審死をしている件まで厳しく言及された。
 幹也が誰に殺されたのか分からない。
 私は殺していないと無実を叫んでも、誰も信じてくれない。厳しい取り調べに私は疲弊して、刑事の誘導尋問に引っかかり……ついにやってもいない罪を認めてしまった。
 動機は、幹也に新しい恋人ができたことに嫉妬して、痴情怨恨に因るものとされた。
 妊娠しているから、もうこれ以上は精神的にも肉体的にも耐えられない。罪を認めて、一日でも早く楽になりたかった。
 裁判では、世間知らずの人妻が女癖の悪い男に騙されて、挙句の痴情の縺れによる殺人事件、幹也に関する女性トラブルが多かったせいか……思ったよりも罪は軽かった。
 夫の事故死については証拠不十分で不起訴だった。
 おそらく政治家の舅が、これ以上この事件が世間の好奇の的にならないよう、火消しに回ったのだろう。警察やマスコミ操作もあの人たちならやれるはずだから……。
 以前、夫から聞いたことがある、舅には裏の仕事をする番犬みたいな人間がいること、子どもの頃、母親と自分はそういう男にずっと守られてきたのだと――。
 裁判が終わり、懲役七年の刑で、私は刑務所に服役することになった。

 とうとう囚人として赤ん坊を産む破目になってしまった――。



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創作小説・詩

by utakatarennka | 2018-05-20 20:40 | 恋愛小説

Blood of Adam [砂漠の月]

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   Blood of Adam [砂漠の月]

神は女性に子供を産むことと、それに伴う痛みの罰を与えて男性に服従させ、
『おまえの望みはおまえの夫のものだ。そして彼はおまえを支配する。』と言った。

                             ― 創世記3章3-16節 ―


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ルーカス・クラナッハによるアダムとイヴ



 その男は裏庭の奥の雑木林の中に立っていた。
 黒い服を着た長身で痩せているが眼光の鋭く、まるで死神みたいだった。
 二階のベランダに布団を干すために出た時に、その男の姿を見つけたのだが、以前に一度この男を見たことがあった。
 夫が亡くなる一週間前くらいに、裏庭で夫と一緒に居るところを見かけた記憶がある。私はバラの手入れをしながらチラッと見ただけだが、この家には来客は少ないので覚えていた。遠目から見た感じは五十代後半くらいで、ただ者ではない雰囲気が漂っていた。
 夫の四十九日の法要が済んで、ちょっと気持ちが緩んできた私の前に突然現れた。生前の夫と曰く有り気な関係かと思えるこの男が、何か秘密を握っているかもしれないと私は恐怖に慄いた――。

 夫の通夜に実父だという有名政治家と初めて対面した。
 この人物は政党の重鎮的存在で何度も大臣を経験していて、今は副総理大臣の職にある人だった。初めて挨拶された時にはビックリしてしまった。数名の秘書たちに囲まれて、夫の通夜の焼香にきてくれたのだ。
 お棺の蓋を開けて、息子の亡きがらを眺めながら、
「不憫な奴だった……」
 と、目を潤ませていた。
 夫の母親がこの政治家の愛人だったとそれとなく聴いていた。
 結婚前に二、三度、実家の神楽坂の料亭にも行ったこともあったが、元芸者という母親は凛とした美人だが、息子には無関心みたいだった。夫は母親似の端正な顔立ちの美男子で、女性にはモテる方だった。
 大学で私たちが付き合い始めた頃には、彼のことを好きだという女子大生たちから、嫌味を言われたり、虐められたこともあった。
「どうして、あんたみたいなブスがいいのよ!?」
 酷いことを言われたこともあったが、正直、こんな私のどこが好きなのか不思議でならなかった。当時の私はメガネっ子で服装もダサかったのに……。
 ――今思えば、夫は自由こそ与えてくれなかったが、全身全霊を傾けて私を愛してくれていたことだけは、揺るぎない事実だった。

 夫の葬儀は親戚の少ない私に代わって、舅に当たる政治家の秘書たちが全てやってくれた。だから私は、ただただ悲しみに暮れる未亡人の役を演じてさえすればよかった。
 遺産については、今住んでいる屋敷と神楽坂の料亭は相続させて貰えることになった。他にも都内のパーキングや借家などもあった。実際、夫の資産がどのくらいあるのか全然知らなかったので、その資産の多さにただ驚くばかりだった。
 今は賃貸物件になっている神楽坂の料亭を河合幹也がすごく欲しがっていた。
 彼は和風の料亭で和テイストなフランス料理を提供したいと考えているようで、前に神楽坂の話をした時に興味を持ったみたいだ。一度、不動産屋を通して見に行ったこともある。銀座のお店は手狭なので、こういう大きなお店で高級フランス料理のオーナー兼シャフとしてやっていきたいと熱く私に語っていた。
「君には絶対に損をさせないよ」
 レストランの共同経営者の話を持ち掛けられた。
 おそらく幹也は私よりも、あの神楽坂のお店に興味があるのだろうと薄々感じていた、だから家を出る時には、神楽坂の家の権利書も持って逃げようと思ったほどだ。

 早朝、犬のけたたましい鳴き声で起こされた。
 うちで飼っているミニチュアダックスフンドたちの鳴き声だが、いつもよりも甲高く尋常ではなかった。
 屋敷のセキュリティシステムは万全だ、まさか外部からの侵入者とは思えないが……夫亡き今、この広い屋敷で一人で暮らすのは心細くて仕方ない。
 犬の鳴き声は一階にある室内プールからだった。
 プールの扉を開き水面を見た瞬間、私は言葉を失くした。
 犬が……プールに浮かんでいた。耳にピンクのリボンを付けているから、あれは牝犬のイヴに違いない。そして牡犬のアダムが大きな声で吠えている。
 いったい何があったのだろう? 少し位なら犬たちも泳げた筈なのに……。その時、足元にバラの花が一輪落ちていることに気がついた。
 これは私が庭で育てているバラの種類だ。何故? こんな所に落ちているのだろう? 建物内に誰かが侵入していたということか!?
 ――ブルッと恐怖で背筋に悪寒が走る!
 愛犬のイヴを誰かが故意にプールに沈めたのかもしれない。私の脳裏にあの死神みたいな男の姿がかすめていった。もしかしたら、これは私への警告なのか!?

 犬が死んでから、この屋敷で一人で居ることが怖くて堪らない。あの死神みたいな男に命を狙われているのかもしれない。――恐怖で夜も眠れない。
 これでは胎教にも悪い。私のお腹には赤ん坊がいる、たぶん、不倫相手の河合幹也の子どもだと思う。
 私たち夫婦には子どもができなかった。病院で診て貰ったら、夫の精子の数が少なくて妊娠し難いのだと医師に言われた。簡単な方法で男性の不妊は治ると説明されたが……そんな不自然なやり方で子どもを作りたくないと夫が不妊治療を拒否した。
 それが大いに不満だった! 私はひとりっ子で寂しい思いをして育ったので、自分の分身ともいえる子どもがたくさん欲しかったのだ。
 それなのに夫は『君さえいれば、子どもなんて要らない』というのだ。私は『子どもがいれば、もっと楽しい生活になる』と思っていたから……二人の考えは平行線のままだった。
 だから幹也と不倫関係になった時、ピルを飲んでいるからと嘘をついて避妊せずにセックスをした。どうしても子どもが欲しかったから――。
 たぶん妊娠初期の12週間目に入ったと思う。妊娠検査薬で調べた結果で、まだ産婦人科で診察して貰っていないが、いずれ海外へ出国して出産するつもりだ。
 赤ん坊は一人で産んで、一人で育てていく、その覚悟はできている。――遺産をたくさん残してくれたお陰で経済的には大丈夫。

 月満ちて、新しい生命が生まれる。砂漠の月のように輝く私の希望なのだ。



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創作小説・詩

by utakatarennka | 2018-05-19 20:19 | 恋愛小説
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   Blood of Adam [閨房のアジタート]

神は女性に子供を産むことと、それに伴う痛みの罰を与えて男性に服従させ、
『おまえの望みはおまえの夫のものだ。そして彼はおまえを支配する。』と言った。

                             ― 創世記3章3-16節 ―


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ルーカス・クラナッハによるアダムとイヴ



 ――それにしても厄介なことになってしまった。
 私は不倫相手の元に逃げようとして、夫とケンカになり揉み合って、夫が階段から転落して死んだ……あくまで、これは事故死なのだが、果たして警察が信じてくれるだろうか?
 救急車を呼ぶか、警察を呼ぶか、迷っていたら……突然、夫のスーツのポケットから携帯が鳴った。私の携帯だが夫に取り上げられてしまっていたものだ。
 ポケットから取り出せば、不倫相手の河合幹也(かわい みきや)からの電話だった。

『もしもし、俺だよ。今着いたから門の前で待ってる』
 家を出ていく私を幹也が車で迎えにくる手筈になっていた。
『幹也さん! どうしよう? 夫が死んでしまったの』
『えっ!?』
『出て行くところを夫に見つかって、ケンカになって、三階の踊り場で揉み合っていたら、階段から転落して死んでしまった』
『……マジで?』
『ねえ、私どうしよう?』
『…………』
『お願い、助けて!』
『事件現場に俺が居たらマズイじゃん。今日のところは帰るわ。落ち着いたら連絡して……じゃあ』
 そう言って電話は一方的に切られた。

 なんて薄情な男! 河合幹也は奥様向けのワイドショーで評判のイケメン、タレントシェフだ。
 知り合った切欠は、テレビのグルメ番組で彼が経営するフランス料理のお店が紹介されて、そこに夫と二人で食事に行ったことだった。
 銀座にある彼のお店は『Rose bleue』、フランス語の“ 青い薔薇 ”という意味で、こじんまりしたお店だが、インテリアはアール・ヌーボー調でお洒落な雰囲気だと思った。
 食事も美味しくて、最後にはシェフの幹也がテーブルに来て挨拶をしてくれた。間近で見た彼はテレビで観るよりもずっと素敵だった。だが、私と幹也が楽しそうに会話をしていると、やきもち妬きの夫が露骨に不機嫌そうな顔をする。
 家に帰ってから『Rose bleue』に、また連れて行ってと夫に頼んだら……怒ったような顔で返事をしなかった。
 私たちの住む屋敷は土地だけは広いのだが、人里離れていて不便な場所にある。おまけに夫には車の運転を禁止されているので、私ひとりでは何処にも行けない。――まるで、軟禁状態だった。
 それでも『Rose bleue』に、どうしても行きたかったので、夫のいない日には、タクシーを呼んで銀座の彼のお店に通っていた。
 その内、個人的に料理を教えて貰ったりして、ついに幹也と一線を越えて不倫関係になってしまった。

 私たち夫婦のセックスは夫が主導権を握っていた。
 毎晩、お風呂に入ると私の身体を隅ずみまで夫が洗ってくれる。そのまま全裸でベッドまで運ばれて、耳たぶから、乳房、クリトリス、アヌス、足の指まで長い時間をかけて愛撫する。
 私は死んだ魚のようにベッドに横たわり、ひたすら夫が果てるのを待つ――。
 夫はベッドで私に奉仕をさせなかった。最愛の妻に娼婦のようなマネはさせられないからだという。
 しょせん私は彼のお気に入りの人形にすぎない、私にとって夫婦のセックスなんて、退屈な日常でしかない。

 夫以外の男性を知らない私には、幹也は刺激的だった。
 無名時代、ホストクラブで働いていた経験がある、幹也は女の扱いにも慣れていた。
 少しSっ気のある彼は、私に卑猥な下着を付けさせ、恥かしい奉仕をいろいろさせた。受身のセックスしかしらない私は、幹也との扇情的なセックスに身も心も溺れてしまった。
 どんな危険をおかしても、彼との逢引を止められなかった。――そして、今、お腹の中に彼の子どもがいる。
 妊娠の事実を幹也には告げていない、結婚している女があなたの子どもだといっても、彼は信じないだろう。だが、私たち夫婦には子どもができなかったから、おそらく父親は彼に違いない。
 幹也に子どもの責任を取って欲しいなんて考えていない。
 だけど妊娠の事実がバレたら、夫に堕胎させられてしまう。私は産みたい、絶対に赤ん坊だけは産みたいのだ。私生児になっても構わない、自分一人で育てていく覚悟はできている。
 堕胎させられないため、私は夫から逃げようとしたが、見つかってケンカになり、結果として夫が転落死してしまった。

 マスコミに顔が売れている幹也は、こんな厄介のことに顔を突っ込みたくなかったのだろうか。だから自分の保身のためにさっさっと逃げていった。
 付き合っていく内に自己中で、お金に汚い男だとは気づいていた。夫の所有する神楽坂の料亭を狙って、私に近づいてきたことも分かっている。女癖が悪くて、打算的な幹也には、もう怒りよりも呆れてしまった。
 身長176cm、体重63キロ夫の死体を自分一人では、どうすることもできない。夫が自分から落ちたのだから、これは事故死に他ならない。
 下手に工作したらかえって疑われてしまう。ここは素直に警察を呼んだ方が良さそうだと判断して、携帯から電話をする。警察がくるまで、この状況をどう説明するか、頭の中でシュミレーションして置くべきか。

 夫の死体を前にして、不思議なくらい冷静な自分に驚いている――。



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《女子向け》おしゃれ画像集よりお借りしました。
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創作小説・詩

by utakatarennka | 2018-05-18 16:30 | 恋愛小説