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泡沫恋歌のブログと作品倉庫     


by 泡沫恋歌
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花簪 (はなかんざし)

花簪 (はなかんざし)_a0216818_2072248.jpg
(表紙はフリー素材 [ 四季の素材 十五夜 ] 様よりお借りしました。http://ju-goya.com/)
 
           

 花簪(はなかんざし

 
 お鈴は数えで十二歳のときに廓に売られた。 
 商いに失敗した親の借金のかたに、器量良しのお鈴が家族の犠牲となった。
 当時、お上が遊郭と認めていたのは、吉原、島原、新町の三つだけである。大門を入っていくと仲之町、通りを挟んで左右に江戸町、京町と続く。夜にもなると不夜城は客と女郎たちの嬌声で華やぐ。

 吉原遊郭のお見世に売られたお鈴は、初めは禿(かむろ)から始まり、新造になった、姉女郎の元で三味線や舞いの稽古を積んで、芸事でも一目置かれるようになり、初見世のお開帳で男に挿されて破瓜の血を流し十五で女となった。
 今では座敷持ちの鈴音太夫(すずねだゆう)と呼ばれ、今年十七歳の鈴音は吉原でも売れっこの花魁である。
 その美しい花魁道中には多くの人たちが吉原へ見物客に訪れた。

 まだ鈴音が振袖新造だった頃、姉女郎が殺された。
 昼過ぎてもお客と寝所に籠ったまま起きてこない姉女郎に、お昼の御膳をどうしますかと聞きに部屋に入った禿が発見した。
 禿の悲鳴に、そろそろ御見世の支度に起きだしていた、周辺の女郎たちが駆け付けた。部屋の中では全裸で死んでいる姉女郎の上に、男が口から血を吐き絶命していた。

 姉女郎は首を絞められ殺されて、男が毒を煽って後追い心中したようだ。殺した後で男が死出の身支度をさせたのだろうか。真っ白な美しい裸の死体は、瞑目して胸の上で合掌し数珠まで巻いてあった。
 その姉女郎の上に覆い被さる男の死体が吐いたどす黒い血が……姉女郎の白い肌に汚い染みのようにこびり付いておぞましい。

 その男は最近、姉女郎の馴染みになったお客で足繁く通って来ていた。
 大店(おおだな)の跡取り息子で女房も子どももいるが、心を病んでいるという噂もあって、姉女郎に惚れ過ぎて気がふれたのかも知れない、情事の後で油断して寝込んだ姉女郎も迂闊だが……あれは無理心中だったのだ。
 そのとき鈴音は心底怖ろしいと思った、こんな目に合わされるなら気を許してはいけない、女郎は男に惚れても、惚れられ過ぎても身の破滅だと悟った。

花簪 (はなかんざし)_a0216818_12451432.jpg


 今夜は馴染客の山城屋の旦那が客を連れてくるので、接待するように頼まれている。
鈴音ほどの花魁になると初顔の客は取らないのだが、大店(おおだな)の旦那の頼みなので断れない。
 山城屋が連れてきた客は若い男だった、こんなところの雰囲気に慣れてないせいか、俯いて小さくなっている。
 それでも山城屋の旦那は鈴音と杯を交わし、新造たちの舞いを見て上機嫌だった。
 今から野暮用があるからと急に立ち上がり、後は頼んだよと鈴音に目配せをして、男を残して先に帰ってしまった。

 致しかたないので、つまらない客だが男の相手をすることに、よく見ると歌舞伎役者のように整った顔立ちの男である。
「おひとつ、どうぞ」
 新造に酌をされて、杯をあけると男の顔はみるみる真っ赤になった、酒に弱いのだろう。鈴音が長煙管を勧めると一服吸って、激しく咳き込んだ……。
 なんて初心な客なんだろう、可笑しくて緋色の仕掛けの袖に隠れて笑ってしまった。
 酔いがまわったせいか、男は自分のことを話し始めた。

 自分は京の蒔絵職人だが江戸に呼ばれてやってきた、江戸城の大奥に献上する蒔絵の化粧道具箱を作るために三月(みつき)の約束で山城屋さんの元で働いていた。
 丁度、三月経って仕事も終わったので、明日には京に帰る。
 山城屋さんの計らいで、最後に吉原で江戸の女を抱いて帰れと連れてこられたが……自分は国元にいいなづけがいるので、こんなところには実は来たくなかった。

 そんな話を聞かれもしないのに、男は京訛りでぽつりぽつりと喋る。
 なんて野暮な客なんだ、鈴音は冴えないお客にうんざりしていたが、上客の山城屋の連れてきた男なので無碍(むげ)にするわけにもいかず、夜も更けて新造や禿も座敷を下がったので、花魁といえど、しょせん女郎やることは決まってる。

「……床にまいりましょう」
 男を誘った、奥の間には緋色の寝具が敷き詰められ、ぼんやりと行燈が灯っていた。
 寝所にはいると鈴音は仕掛けを脱いで、帯を解いた、襦袢ひとつになると男の身体に抱きついた、初めは身を固くしていた男だが……。
 鈴音が唇を吸うと男も激しく唇を求め舌を絡めた。
 男は襦袢を脱がせ、鈴音を全裸にしてその美しい肌を愛撫した。
「きれいな肌やな、まるで観音さまみたいや」
 京訛りでいうと男は鈴音の乳首を吸い、もう片方の乳房を揉んだ、やがて秘所に指を挿し入れて湿り具合をたしかめると、男も着物を脱いで鈴音の上に覆い被さってくる、硬くそそり起ったものが腿に触れる。
「立派でありんす」
 そういうと男のものを手で優しくしごいた、そして体位を入れ替わり、仰向けに寝た男の腹の上で男のものを口に含んで舌で舐めると……
「うぅぅー」と気持ち良さそうに男が呻いた。
「あちきも濡れてきやしんす……」
 そういって鈴音は男のものを女陰にあてて、身を沈めた。
「あぁーあぁー」
 よがり声をあげ、鈴音は激しく腰を振った。
 男のものはいよいよ太くそそり起って、めくるめく快楽を誘う、獣の咆哮をあげて、男は鈴音の中に熱い精を放出した。
 抱きあったまま、ふたりは放心したようにがくりと身体が崩れた。

花簪 (はなかんざし)_a0216818_12431685.jpg


「おまえ、本当の名前はなんていうんや」
 腕枕の鈴音に男が聞いた。
「お鈴でありんす」
 その名で呼ばれていた自分は遠い昔のような気がした。
「おっかさんが鈴の音色が好きで、ここに売られるときも鈴を持たせてくれた、寂しくなったらこれを鳴らしてお聴きって……」
 ふいに鈴音の胸におっかさんの面影が浮かんできて恋しくなった、自分は女郎だが、こんな豪勢な暮らしをさせて貰っている、おっかさんは達者だろうか。
「おまえほどの花魁でもやはり家が恋しいんだろうね」
「……あい」
「これをあげよう」
 そういうと男は懐中から布佐(ふさ)に包んだものを取り出した、開いてみせると、それは花簪(はなかんざし)だった。
 まるで町娘がさすような可愛らしい簪で、花魁のつけるものではない。
「あちきは貰えません……」
 鈴音は断った。その花簪は国元で待つ、いいなづけへのお土産なのだろう。
 代わりに鈴音が手箱の中から鈴を一つ取り出し、よい音がしますと男の耳元でチリンと鳴らしてみせた、くすっと笑い男は鈴を受け取った。
「もういっかい、おまえの鈴を鳴らせたい……」
 そういって男は鈴音を抱き寄せて口づけをした、ふたりは再び夜が明けるまで愛し合った。

「鈴音姉さん、掃除にきました」
 禿の娘が起こしにきた、あれからずっと眠っていたんだ。
 朝帰るお客を見送るのが女郎の務めだが、それも忘れて寝込んでしまった。あの客は早朝に帰ったらしい、花魁を起こさないでくれというので新造が代わりにお見送りをしたらしい。
「あらっ、きれい!」
 禿が素っ頓狂な声をだした。
 見れば、枕元に花簪が置かれていた、昨夜の客が置いていったのだろう。
 いらないといったのに……。
「それはおまえにやるよ」
 鈴音がいうと禿は大喜びでおかっぱ頭に花簪をさす真似をして、はしゃいでいる。女郎に思い出の品なんかいらない、もう逢えない男のものなんか持っていても仕方がない――。

 外を見ると格子窓から、賽の目に切られた空は明るく輝いていた。
 もうあの男は何処まで行っただろうか、ふと旅路の男のことが心によぎった。
 一夜のかりそめの恋……。
「湯屋へいくよ」
 鈴音は布団の中で伸びをして、あくび交じりにそういうと布団から這いだした。

                                            
― 了 ―


花簪 (はなかんざし)_a0216818_1240845.jpg


   創作小説・詩
# by utakatarennka | 2011-08-07 20:19 | 時代小説

近江八幡水郷めぐり

近江八幡水郷めぐり_a0216818_18355625.jpg

職場の仲間と義理の姉と女ばかり5人で、「ブルーベリー狩りと近江八幡水郷めぐり」
という、日帰りバスツアーに行って来ました。

クイックで説明すると、8時15分に集合場所でバスに乗り込んで、
まず、ブルーベリー狩りで食べ放題でした。
だけど、木からもいで食べるブルーベリーは、目には良いけど、
さほど甘くもないし、美味しくない。
やっぱし、ブルーベリーはジャムが一番ですね。

近江八幡水郷めぐり_a0216818_11133419.jpg

近江八幡水郷めぐり_a0216818_10473654.jpg

その後、バスで移動
「もりやま芦刈園」という
ところで、あじさいを見ました。

「世界のあじさいの殿堂」として、
日本のあじさい50品種5000株
西洋のあじさい50品種5000株

近江八幡水郷めぐり_a0216818_10553360.jpg

日本と西洋のあじさいが10000本で
見渡す限りの、あじさい園でした。

だけど……
もう旬が過ぎていて、やや萎れてました。

昼食に「近江牛陶板焼きと名物ざる豆腐」
というのを食べました。
近江八幡水郷めぐり_a0216818_10401251.jpg

いよいよ「近江八幡水郷めぐり」
に向かいます。

バスツアーなので、
手漕いの渋い小舟ではなく……
モーター付きのボートでシャーと水郷を
駆けめぐりました。


思ったほど、情緒がなかったのは残念、ひたすら、琵琶湖名物の葦の穂が見えるだけ。

近江八幡水郷めぐり_a0216818_11141072.jpg


 ↓ 一応、動画も撮ったので、ご覧くださいね。  


   ブログ
# by utakatarennka | 2011-06-27 11:20 | 旅・紀行文
「死ぬときに後悔すること」ベスト10_a0216818_18255512.jpg


 ↓「死ぬときに後悔すること25」という本の紹介文です。

      「死ぬときに後悔すること」ベスト10

 余命、数週間。不自由な体、満足に歩くこともできない。日中も寝ている時間が多くなり、頭もうまくはたらかない ──そんな人生の最終章の人に向かって、こう問いかける。   

     いま、後悔していることは、何ですか? 

「死ぬときに後悔すること25」の著者は、終末期における緩和医療に携わる医師。現場で見聞した、「余命いくばくもない状態で、後悔すること」をまとめたのが本書なのだ。得られた答えは、多様でいて一様だし、複雑なようで単純だったりする。

 もうすぐ自分が死ぬと分かっている人が、何を悔いているのか。これを知ることで、わたしの人生で同じ後悔をせずにすむのだろうか。考え考え読んで、いくつかの「先立つ後悔」を得ることができた。後悔は後からしかできないものだが、これはわたしにとって「先悔」となるものを、ランキング形式でご紹介。本書では25章に分かれているが、わたし流にベスト10に絞ってみた。


   第10位 健康を大切にしなかったこと

 著者によると、「健康を大切にする」とは、宣伝を信じてサプリを摂ることではなく、定期的に検査をし、医師のアドバイスに従うことだという。もっと具体的に言うと、四十超えたら、毎年人間ドックで検査してもらえという。

   「先生、もう少し早く検査をしておけばよかった…」

 終末医療の現場にて、このセリフをよく聞くそうな。もちろん、検査をしておけば100%発見できるとは限らないが、検査をしておけば発見できた可能性もあるわけだ。それゆえ、検査しなかったことに煩悶する人が後を絶たないという。

 著者に言わせると、最初に金を使うか、そうでないかだけの違いだという。金銭を惜しまず人間ドックを定期的に受診するのは、いわゆる富裕層で、テレビの怪しげな情報を鵜呑み、予防に金をかけるのを厭うのが一般層だという。結果、早期発見で縮小手術で根治する金持ちと、進行がんになってから見つかり、金のかかる抗がん剤の副作用に苦しみながら死んでいく庶民の構図が見える。予防の1オンスは治療の1ポンドに勝るというやつか。


   第9位 感情に振り回された一生を過ごしたこと

 おそらくこれは、わたしも同じ後悔に陥るかも。誰かを恨んだりうらやんだり、怒ったり泣いたりして、あれこれと心を惑わせていくだろう。そして、自分の死に際になってはじめて、そんなことは「自分の死」からすれば、微々たるものだということに気づくだろう。最期になって振り返ってみると、「何であんなに泣いたり、怒ったりしたのか分かりません」という気持ちになるに違いない。

 こうしたことを、もっと前に知っていれば、もっと穏やかに生きられたのに。自分の感情に左右されずに、冷静な判断ができたはずなのに───ちょうどいい訓練として、「自分の死に際を徹底的に想像しつくすこと」がある。ひとは生きてきたように死ぬ。自分が「正しい」と思う死に方を目指すことは、そのまま、自分が「正しい」と思う生き方に直結している。これは、隆慶一郎「死ぬことと見つけたり」で学んだ。


   第8位 仕事ばかりだったこと

 これは耳に痛い。社畜に甘んじていても、銭のためと割り切っていても、どこまで行っても仕事から離れられないのは悲しい。島耕作のようにセルフ洗脳する人生もアリなのだが、本書では六十代で末期がんの女性が出てくる。家族を犠牲にしてまで、仕事に励んできたそうな。仕事だけが、寄りかかれる柱だった人生。だから彼女は、体力が落ち、歩くのが難しくなり、呼吸困難になっても、仕事に行くことを望んだのだ。

 仕事人間から仕事を取り上げると、老いるのも死ぬのも早い。そんな人生を望んだのなら、それでもいいのだが… 仕事以外で生きがいを見つけたとき、「もっと早くに知っておけばよかった」と後悔するのかもしれない。


   第7位 子どもを育てなかったこと

 ありがたいことに、わたしには子どもがいる。子どものおかげで生きてこれたようなものだ。いっぽう、さまざまな理由で、子どもがいないまま人生を終える人がいる。著者の経験によると、「子どもなんていなければよかった」という人は一人もいないそうな。反面、「子どもがいればよかった」という人は少なくないという。事情は人それぞれかもしれないが、心に留めておきたい。


   第6位 タバコを止めなかったこと

 かつてのわたしも含め、タバコを日常的に吸っている人は、「喫煙は自己責任」だと自覚している(はずだ)。他人にメーワクをかけないように吸えば、誰に文句を言われる筋合いもなし、と思っている。「タバコで病気になっても、自分で決めたことだから」とか、「太く短く生きるのだ」と広言する人もいる。

   「肺気腫でこんなに苦しい思いをするなら、タバコを止めればよかった」

 まさに、あとの祭り、そのもの。死ぬ前に後悔することとして、「健康を大切にしなかったこと」があるが、それとは別個にタバコについて章が立てられているほど、この後悔は深いようだ。最初の頃、「リスクは承知の上」だと強弁していても、死が避けられないものとして近づくにつれ、おしなべてタバコの恐怖に押しつぶされる。


   第5位 行きたい場所に行かなかったこと

 これは二通りあるそうな。旅行という意味と、会いたい人という意味に分かれている。体力が落ちると移動すらままならなくなる。特に、会いたいという人がいるならば、思ったその場で会いに行けという。相手がこの世を去ってしまうこともあるのだから。そんな人の後悔を見越して「一期一会」という言葉はあるのだが、実践はなかなか難しい。

 旅行はできるうちに。会いたい人は、会えるうちに。


   第4位 自分のやりたいことをやらなかったこと

 耐えて忍んでガマンして、いまわの際になって初めて、自分に嘘をついて生きてきたことに気づく。本当にしたかったことを後回しにしてきた結果、もう回すべき「後」がないことが分かる。

   「先生、ひたすら耐えるだけの私の人生は、何だったんでしょう?」

 空気読みすぎた人生。仕事、家庭、血縁、夢や望みを犠牲にした(と本人は思っている)人生。「忍従」は美徳の一つと言われているが、人生のラストでこんな思いに囚われるなんて… かわいそうとしか思えない。あるいは、ひょっとすると、実現する「いつか」を糧にして生きてきたのだろうか?


   第3位 自分の生きた証を残さなかったこと

 
 若くして幼い子どもを残して逝くような場合、この後悔が多いという。子どもは親の死を理解できないため、何らかのメッセージを残していくという。つまり、お父さんあるいはお母さんはこういう人間で、こういう風に生きたんだよ、と将来子どもが読むための手紙やビデオレターを残すんだ。

 たとえば、映画「マイ・ライフ」がまさにそうだったね。予告編だけで号泣した映画も珍しい。あるいは、映画「死ぬまでにしたい10のこと」は、ボイスレターだった。「娘が○歳になったら聞かせること」というメモをつけて、その年頃の娘へのアドバイスや注意を吹き込む。これらの映画は、ハンカチじゃなくてタオルが必要だ。人生は有限だが、ときどきそのことを忘れてしまう。自分の死を思い起こす仕組みをつくり、定期的にくりかえすことが肝要かと。映画や本は、そのための良いツールだね。


   第2位 美味しいものを食べておかなかったこと

 病であれ、老いであれ、死期が迫ると、味覚が変わることが多いようだ。さらに、食欲そのものが落ちてくる。食べようとしても、「その気にならない」ようになり、たとえ無理に口にしても、「砂をかむような気分」になるという。

 こんな状態になって、食べられなかったことや、もっと食べておけばよかったと後悔する人が出てくる。舌がんの摘出手術をする人の、最後の晩餐につきあったことがある。舌の大半を取ってしまうので、食事は流動食になる。懐具合より、居酒屋の刺身盛りが精一杯の贅沢だったが、それでも彼は美味しそうに、本当においしそうに、味わっていた。食べることは生きること、生きることとは食べることを、彼から教わった。


   第1位 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

 「ありがとう」、「すばらしい」、「素敵です」、「好きです」、「愛しています」… 人との交わりの嬉しいことやポジティブな面に目を向けて、そいつを言葉で示す。これらはタイミングもあるが、人に対する「姿勢」のようなものではないかと考えている。だから、こうした言葉はチャンスを捕まえて積極的に使っていきたい。「ありがとう」が言い足りなかった人生は、後悔の連続だろう。ありがとうは最強の言葉。言われた人も、言う人も幸せにする魔法の言葉なのだから。

ベスト10はこれにておしまい。本書には他にもさまざまな後悔が出てくる。「遺産をどうするか決めなかったこと」、「治療の意味を見失ってしまったこと」、面白いといったら不謹慎だが、「子どもを結婚させなかったこと」なども。わたしなら、「読みたい本を読めなかったこと」が入ってくるかも。そうならないためにも、世の時評に振り回されない選書眼を養わないと。

 他人(ひと)の死にざまから、己の生きざまを学ぶ、格好の事例集として読みたい。

 ↑ 参考になりましたか? 死んだらお終い! 生きてる内に楽しみましょうね(○>ω・)ь⌒☆


ネットの友人Mockin87さんのYoutubeの動画です。
美しい音楽と可愛らしい名画のコラボで心が癒されますよ。




   ブログ
# by utakatarennka | 2011-06-20 08:21 | ブログ

五行歌 恋歌

   「五行歌」とは、  

 ① 俳句のように「季語」は要りません。
 ② 短歌の「57577」のリズムも要りません。
 ③ 唯、単に「五行」に作るだけです。
 ④ 1行の文字数も自由です。
 ⑤ 古文の素養は必要ありません。  


五行歌 恋歌_a0216818_21451219.jpg



触れ合うだけで
愛を信じられるなら
こんなに何度も
『 愛してる 』と
繰り返したりしない



いま確かなもの
貴方の掌の温もり
キスより確かなもの 
私を抱きしめる
貴方の鼓動



生まれ変われるなら
鳥がいい?
花がいい?
いいえ、もう一度
女になって貴方の傍に



可愛いね
貴方の一言が
私の肌に浸み込んでいく
どんな美容クリームより
その効果 てきめん!



『 君に会いたい 』
貴方の声が耳に残り
会いたい理由
会えない理由
左の薬指見つめ考えてる



やわ肌に
貴方が付けた
紫の痣
女の喜びは
背徳の緋文字



寄り添いて
眠るふたり
肩に掛かる頭(こうべ)は
愛ゆえに
背負う罪の重さ



『 恋 』という花の
一番美しい時を
摘み取って
押し花にしたい
永遠に色褪せないように



遠き日々
紫煙燻らす思い草
肌に沁みついた 
別れた男の
煙草の匂い



忘れた振りで
消せない記憶
寂しいと口にすれば
あなた……
振り返ってくれますか



雨音が
心を掻き毟る
繋がらない
携帯握りしめ
貴方を恨む、夜



月に恋して
その掌を伸ばす
艶やかな花弁で
一夜の恋に堕ちる
儚き華 月下美人



恋愛の花は
二度香る
開く時の芳しさ
散る時の切なさ
想いを封じ土に還る



求めた愛の深さ
重ねた罪の重さ
傍らで眠る人よ
その寝顔に
捨てた良心がある




   創作小説・詩
# by utakatarennka | 2011-06-17 14:37 | 五行歌 徒然・恋歌

五行歌 徒然

  「五行歌」とは、  

 ① 俳句のように「季語」は要りません。
 ② 短歌の「57577」のリズムも要りません。
 ③ 唯、単に「五行」に作るだけです。
 ④ 1行の文字数も自由です。
 ⑤ 古文の素養は必要ありません。


五行歌 徒然_a0216818_21475469.jpg



雪景色
空中を舞う一羽の鴉
白と黒のコントラスト
混ざり合えない
孤独な心



ふと立ち止まり
懐かしき人を想う
夕暮れの街
金木犀の風
甘き香に酔う



荒海渡る 冬燕
吹雪に押し戻され
なおも南を目指す
豊穣の大地
春の輝き



黄金色の絨毯
刈り取れば 古畳の色
よく実ったね 稲穂たち
美味しく炊いて
私が食べてあげよう



世界一周 豪邸
外車とブランド品
あぁ 私の夢たち
破り捨てた
サマージャンボ宝くじ



頑張らない
怒らない
そう決めたのに
頑張れない自分を
今日も叱る



小さなプライド守るため
他人と争う
勝っても
負けても
揺らいだのは自信



負け犬だと
嘆く人がいる
あなたの人生は
あなたのオリジナル
さぁ 胸張って!



心の中に
ナイフを隠し持ってる
いつかこれで……
そう誓って
今日の自分を黙らせる



屋根裏で見つけて
読み返す古い手紙
夢を熱く語る友よ
あの青春の日々に
タイムスリップ



ベランダに蝉の亡骸
使命終え
短い夏が終わる
紙で拾いて
そっと、土に還す



空にたなびく洗濯もの
日向の匂い吸い込んで
カラリと乾いた
たたむ手で家族を想う
主婦の幸せ



孤独は影のように
背中に張り付いている
生きている限り
それを背負って
歩かなければならない




   創作小説・詩
# by utakatarennka | 2011-06-17 14:30 | 五行歌 徒然・恋歌